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平成24年第 7回定例会(第4日12月12日)

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  1. 伊賀市議会 2012-12-12
    平成24年第 7回定例会(第4日12月12日)


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    平成24年第 7回定例会(第4日12月12日)         平成24年第7回伊賀市議会(定例会)会議録          平成24年12月12日(水曜日)(第4日)          ─────────────────────    平成24年12月12日(水)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問について(続行)          ───────────────────── 〇会議に付した事件  議事日程のとおり          ───────────────────── 〇出席議員(26名)  議席番号    氏   名    議席番号    氏   名    1番  生 中 正 嗣 君   15番  渡久山 カナエ 君    2番  稲 森 稔 尚 君   16番  前 田 孝 也 君    3番  上 田 宗 久 君   17番  松 村 頼 清 君    4番  近 森 正 利 君   18番  今 井 由 輝 君    5番  中 井 洸 一 君   19番    欠  員    6番  中 谷 一 彦 君   20番  中 本 徳 子 君    7番  中 盛   汀 君   21番  岩 田 佐 俊 君    8番  西 澤 民 郎 君   22番    欠  員
       9番  百 上 真 奈 君   23番  桃 井 隆 子 君   10番  田 山 宏 弥 君   24番  安 本 美栄子 君   11番  本 城 善 昭 君   25番  中 岡 久 徳 君   12番  森   正 敏 君   26番  馬 場 登代光 君   13番  北 出 忠 良 君   27番  森 岡 昭 二 君   14番  空 森 栄 幸 君   28番  森 永 勝 二 君          ───────────────────── 〇欠席議員(なし)          ───────────────────── 〇欠  員(2名)          ───────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   契約監理室契約監理監     谷 口 昌 平 君   総合危機管理室危機管理監   石 橋 勝 美 君   総務部長           橋 本 浩 三 君   企画財政部長         山 下 章 光 君   人権生活環境部長       前 川   清 君   健康福祉部長         増 田 基 生 君   産業振興部長         川 口 正 仁 君   建設部長           澤 井 成 之 君   消防長            山 中 治 紀 君   市民病院事務長兼事務部長・経営企画課長・   健診センター副センター長   花 岡 穣 一 君   会計管理者          奥 永 悦 子 君   水道管理者職務代理者兼水道部長                  坂 本 忠 久 君   教育委員長          勝 本 順 子 君   教育長            味 岡 一 典 君   教育委員会事務局長      前 田 明 伸 君   伊賀支所長          藤 澤 義 彰 君   島ヶ原支所長         土 永 瑞 穂 君   阿山支所長          森 本 勝 美 君   大山田支所長         山 内   敏 君   青山支所長          藤 原 四 郎 君   監査委員事務局長       植 田 美由喜 君   総務部次長兼総務課長     澤 田 洋 子 君   企画財政部次長        西 堀   薫 君   建設部次長兼建設1課長    北 山 太加視 君   産業振興部次長商工労働観光課長                  城   政 彦 君   社会福祉調整監        秋 永 啓 子 君   住民生活調整監        富 岡 通 郎 君          ───────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             森 本 一 生 君   議事課長           山 本 幸一郎 君   議事調査係長         中 矢 裕 丈 君          ─────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(北出忠良君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は26名、会議は成立しました。  この際、市長から発言を求められておりますので、これを許可します。  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  まず、御報告でございますけれども、先ほど官邸危機管理センターから知らせが参りました。北朝鮮の人工衛星と称するミサイルが南方向に発射されました。続報が入り次第お知らせしますという入電で、9時55分38秒に着信をいたしております。  関係機関のほうでこれは適切に処理を、対応をしていただいているものと思いますし、この伊賀市におきましても、総合危機管理室が従前より警戒態勢をとっておりますので、どうぞ皆さん方には御安心をいただきますように御報告とお願いを申し上げておきます。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  よろしいか。  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  なお、追加の情報が今入りましたので、申し上げておきます。  発射場所は北朝鮮の西岸ということで、発射方向は南、発射は1基ということでございます。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  昨日、12月11日の一般質問の中におきまして、中井洸一君の質問に対する人権生活環境部長の答弁の発言の一部に不適当な発言がございましたので、取り消したい旨の申し出が人権生活環境部長からありましたので、議長においてこれを精査いたしますので、御了承願います。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題とし、昨日に引き続き、市政一般質問を続行いたします。  質問順位第13番 前田孝也君の質問を許可します。  前田孝也君。             (16番 前田孝也君登壇) ○16番(前田孝也君)  16番、親和クラブ、前田でございます。10時から早速一般質問という、こういう状況の中に北朝鮮の速報とは、ちょっと腰が折れてしまいましたけど、御答弁のほどをどうぞよろしくお願いいたします。  今回、テーマを校区再編計画、そして新庁舎、大地の芸術祭と3項目に分けてまいりました。校区再編計画につきましては、昨日もそうだったんですけども、非常に熱い、そういった意見の交換があろうかと、そういう中で、自分自身もしっかりと静めながら質問をしていきたいと、こういうように思いますので、御答弁のほどをよろしくお願いいたします。  それでは、早速本題に入らせていただきます。  まず、校区再編計画についてでございますけれども、これまでの経過と成果についてお伺いをしていきたいと、こういうように思います。  伊賀市は近年、少子化、高齢化が急速に進む、こういう状況の中、平成16年11月から校区再編計画が施行されました。これまで旧上野市では16の8小案、6の4中案が設定をされまして、平成21年度に上野城東中学、そして平成24年度には上野南中学が開校されたところでございます。小学校に先立ち、中学校区の統合が進められてきたと。これは無駄のない統合を目指したと。要は小学校を先に校区再編計画をしますと、中学校の中でまたダブって統合を行わなきゃならない、こういった局面があったために、無駄を省こうという、そういう状況の中で、小学校に先立って中学校が行われてきたと。こういう内容のものでございますけれども、これまでの経過と成果について、どのような方針で進められてきたのか。取り決め状況をあわせ、教育長にまずお尋ねをしたいと、こういうように思います。  次に、継続事務事業評価シートについて2点ほどお尋ねをしていきたいと思います。  まず、その1点目でございますけれども、仮称上野西部地区の小学校大規模工事の取り組み状況の課題とその御説明をお願いしたいと、こういうように思います。  2点目につきましては、評価の仕方、何を基準に行政評価シートという報告書を記載されてるのか。この内容についてお尋ねをしておきたいと、こういうように思います。  以上、登壇での質問を終え、あとは自席からお願いしておきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  教育長。             (教育長 味岡一典君登壇) ○教育長(味岡一典君)  校区再編について、今まで、これにつきましては、平成14年3月に策定されました行政改革大綱というのがございます。これは議員の皆さんで策定されたものでございますが、それを受けて、そしていろいろな行政改革に取り組むという形でやってるわけですが、その中において校区再編が必要であろうということで、その校区再編というのは、これは少子化社会がどんどん到来してくるということで、子供がまず減ってくる。それから行財政改革ということ、それから教育改革、いわゆる子供たちを一定の規模の中で教育していこうと、人数の。そういう3つの大きなねらいがあって策定をされてきました。  この校区再編につきましては、現実的なところを見ますと、やはり学校の子供がもうどんどんと減ってきておると。仮にこの西部地区の小学校を今考えておるわけですが、この中において、花之木小学校でも複式学級が1学級、今年度、来年度にかけて、それから花垣小学校では複式学級が2学級、今年度も来年度も、それから古山小学校でも複式学級が2学級という形で、現在そういう状況になっております。したがって、これはやはり子供たちを一定規模の人数の中で、子供たちを集団の中で育てていくと。  言うなれば、サッカーもバスケットも野球もできないというような学校状況では何ともならないだろうということから、そういったことが策定をされて、そして、まず子供たちにとって望ましい教育環境を整えて、学校の充実を図るということを目的としてやっているわけでございます。  そういった中において、策定に当たっては、平成14年の12月から旧上野市の校区再編検討委員会が設置をされました。その中にはたくさんの有識者の方、それから学校の校長、PTA代表の方、それから議員代表の方で、ここでは安本議員さんやとか、それから、その当時は議員さんじゃなかったんですが、中盛さんなんかもその策定に参加をしていただき、市民全体の意見として一つの校区再編の検討委員会が設置され、そして16年2月に最終答申が出されるまで13回の検討委員会地区懇談会、シンポジウムや市民アンケートもとった調査をもとにして行われたということでございます。そして、将来10年間以上というか、20年ぐらいにわたって適正な学校規模が維持できる学校づくりを目指そうと小・中学校区の再編を検討した結果、16の小学校が8つの小学校に、また6中学校を4つの中学校に再編する、いわゆる8小4中案とすることが望ましいとの考え方がまとまって、伊賀市になった現在もそれが引き継がれていっているという状況でございます。  また、実施に当たっては、策定する指針の中で、学校と地域の連携を促進するとともに地域づくりを進めるといった観点から、地域の合意と参画を基調として取り組んでまいりました。この中で合意と参画ということがまず第一番であろうということで、まず地元住民の方々の合意を得るということで、きょうもたくさんの傍聴の方が見えますが、いろいろとそこで大激論をやった覚えもございます。その中で一つの計画が策定をされていったということでございます。  今までの成果としては、桃青中学校府中中学校を統合して平成21年4月に城東中学校が、丸山中学校成和中学校を統合して24年4月に上野南中学校が開校したところであるということです。それは、基本的には先に中学校を統合して、そしてあいた中学校を小学校化していこうということで、言うなれば、西部地区においては、南中学校ができれば、残りの古山、花垣、花之木、それから猪田、この4校を統合して成和中学校を使って小学校化をしていこうと。それから神戸、依那古については、丸山中学校を使ってこれを小学校化していけば、新しい建物も建てることなく、一応予算もそれなりの、あんまりたくさん使わず小学校の統合ができるんではないかということで、まず中学校が開校したということでございます。いずれも多くの校区内の保護者や地域の皆さんに同意をいただき、今日の計画が実現したところであります。  仮称上野西部地区の小学校の校区再編につきましては、検討協議会の内部組織でもあります改修委員会を設置しまして、現在実施設計業務の段階となっております。なお、地元検討委員会と県で協議しております通学路線にかかる国道368号線の歩道橋の設置につきましても、県主体事業の中で設計業務に今現在至っておるということでございます。
     それから、課題といいますか、そういったことにつきましてですけども、上野西部地区小学校の大規模改修事業につきましては、平成23年度に4地区すべての合意をいただいて、市及び教育委員会におきまして改修計画を決定し、基本調査を行った。  本年度に入りまして、検討協議会の内部組織である改修委員会を設け、教室の配置や改修項目等の検討協議を行ってきたところであると。なお、この改修事業に当たっての昨年度までの課題といたしましては、当初、開校予定年度を25年度としておりましたが、東日本大震災の影響等によって国庫補助金の採択が困難となり、開校予定を26年度といたしてきたということでございます。  補助金申請等もかなり今現在進んでおります。私が文部科学大臣に直接直談判に行って、ここの予算を何とかしてくれといった一つの経過もありまして、国のほうもそういったことを考えていただいておるというところでございますが、あとはまた今後、新しい教育長、私はこの24日で私の任期が満了いたしますので、次の教育長にこういった計画がこのように進捗しておるということは報告をして、そしてまた新しい教育長、それから市長さんのほうとでまた協議をしてもらって、考えてもらわなきゃならないだろうと、こういう段階でございます。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  総務部長。             (総務部長 橋本浩三君登壇) ○総務部長(橋本浩三君)  おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。  行政評価の仕方について御質問いただきました。現在、第2次行革大綱前期実施計画で取り組んでいるところでございます。  取り組みといたしましては、平成18年度から事務事業評価を開始をいたしまして、事業を行う必要性、有効性、達成度及び効率等の4つの視点から指標を用いまして、事業の進捗状況、あるいは成果を評価することによりまして各事務事業の現状を確認をし、今後その事業を拡大、拡充するのか、現状維持でよいのか、あるいは手法改善や民間委託を実施するのかということにつきまして事業の方向性というものを示すとともに、課題や解決方法を検討するなどして効果的で効率的な行財政運営を目指しているところでございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  ただいま教育長、そして総務部長から御答弁をいただきました。  教育長からは、16の8、6の4中案、これについては地域の合意と参画を基調としてきたと、こういうことを強く答弁されております。また東日本の影響、こういったものの国の補助金の対策、危ぶまれている中での取りつけ、こういったものの説明をいただきました。  成果として、平成21年、城東中学校の開校、それから、24年の上野南中学校の開校にかかわること、それから、現在進行中という形の中で通学路にかかる368号線歩道橋の設置についての今の現状というものも聞かせていただきました。  総務部長からは、総合計画に基づいて総合計画10年計画、基本計画5年計画の実施計画と、こういう段階を踏むごとの業務シート、このシートの必要性、対策、方向性についてしっかりとチェックしながらやってきたと、こういうふうな御答弁をいただいたわけなんですけども、ここで一つ予算についてもう少し踏み込んでお尋ねをしておきたい。こういうふうに思います。  上野西部小学校、これは中学校改修工事に当たるわけなんですけれども、国の補助金がめどがついたのにと、こういう考え方に基づいたときに、事業年度が今後打ち合わせで何らかの形で延びた場合、きちんと補正をいただけるんか。補助金というのはきちんと取りつけることができるのかどうかというものについて御答弁いただきたいというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  教育長。 ○教育長(味岡一典君)  国の補助金のことでございますが、仮称上野西部地区小学校における旧成和中学校の小学校化への改修につきましては、学校施設環境改善交付金事業ということにより取り組むことにしておりました。このため、三重県を通して文部科学大臣公立学校施設建築計画の提出を既に行っており、平成25年度に当市が旧成和中学校を小学校化に改修することは文部科学省も承知のこととなっております。私が大臣と直談判したときには、大臣からは、それはいいことだと、とにかく4つの学校を古い中学校を使ってやるということは、それはもう非常にこれ評価できるというような形での大臣と話をしたわけですけども、そういった中において、その予算は何とか頑張ってつけていこうというのが国の姿勢であります。  補助金の本申請は事業実施年度で行うわけですが、先ほど申しました計画書は事業実施年度の前年度の早いうちに提出する必要があります。国への補助金要望の意思表示をそして行うということになってくるわけです。事業実施年度が変更されることになりますと、公立学校施設建築計画の提出の変更をする必要があって、その時期を早急に検討しなければならないということでございます。これまでに公立学校施設建築計画を提出して、事業年度を変更することは現在調査中であるということでございます。現在はそういう状況に至っておりますが、一応国のほうは補助金をつけようという話まで現在はいっておるということでございます。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  ただいまの御答弁によりますと、公立学校施設建築計画、これを早急に出さなければいけないと。非常に予算がつくにしても何にしても、早く動かなければ、早急に対策を練っていかなければいけない。こういったことが伺えたのではないかなというふうに思います。  そこで、市長にお尋ねをしておきたいと思います。  ただいまの教育委員会、それから総務部からの御答弁をいただいた、そういったものをしっかりととらまえた中で、今後の方向性と小学校の編成の考え方、これについてぜひ市長の考え方というものを聞かせていただきたいというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  私もいろいろな職業を経てまいりましたけれども、学校で勉強いたしましたのは教育でございます。ですから、私は、教育については皆さんが思っておられる以上にいろいろと考えさせていただいております。教壇に立ったこともございますし、そしていろいろな世の中の流れ、そして皆さんの市民の方々の思いというものもくみ上げてまいるということが私に課せられた今の立場でございます。  今回、市民の皆さんが私を推挙していただいたということの中に、私が申し上げてまいりました、無駄のない財政運営ということを申し上げました。これは、子供たちの教育環境を向上させるということと何ら矛盾することではございません。子供たちの未来、将来、教育というものは子供たちにとっても地域にとっても国家にとっても大変重要なことであります。しかし、私が申し上げたいのは、この困難な市政、財政状況の中で、これまでのように本当にそうした方針でこの8小4中というような計画を進めてきたことがよかったのかどうか。そういうことをもう一度立ちどまって考えてみたいと。まず中学校の統廃合を先にし、余ったところ、あいたところに小学校を入れていくという玉突き式の段取りでありましたけれども、その中学校を統廃合するについても、新しい場所に新しい校舎を建てる。あいたところができたから小学校を統廃合して入れていくというような、これ大変に簡単なことです。そして、立派な建物を建てる。保護者の皆さんも喜んでくださる。市民の皆さん、喜ばれるかもしれませんが、その結果、この1,120億円という大きな財務負担の中で50億円というその資金が費やされてきたわけです。  子供たちの教育環境を整えることは大事です。しかし、その方向性、方法をしっかりと検証していかなければ、その子供たちに幾ら立派な教育環境を提出したとしても、そのツケは最終的には子供たち、次代に負わせることになりかねません。今、私たちがしなければならないのは、そうした子供たちの教育環境を整えるという大命題とともに、子供たちの世代に私たちがさらなる負担を背負わせない、そういうことが大事なことではないかと思ってます。ですから、昨日、勝本教育委員長のほうから、セカンドオピニオンを市長は求めておられるなどというお話がありましたけれども、それは当然のことでありまして、今、私たちが振り返って、同じ目標に向かってもう少し別のよい方法があるなら、経費をかけない方法があるなら、それは今しっかりと考えなければならない。それを私たち市民に、そして関係機関に課せられたこれは重大な責務であろうと思います。  そういうことでございますので、私は決して校舎を建てるな、校区再編をするなと言っているわけではありません。先ほど教育長のほうからも複式学級ができてしまってるというようなことがありましたから、そういう教育環境をしっかりと整備し直すということは大事なことであるというふうに認識をしておりますし、耐震性のない校舎に学ぶということの危険性も、これは解消をしなければならないというふうに考えておりますが、しかし、大事なことは、今申し上げましたように、今、市民みんなが納得できる、そうしたセカンドオピニオン、そして、それぞれがそれぞれの立場で覚悟を決めるという、そういう姿勢が今求められているのだと私は確信しております。  校区再編にしましても、子供たちが野球ができない、サッカーができないと。1つの学校でできなくても、しかし、そのときに寄り集まってできるという方法もないことはないです。それは皆さんがお決めになる、考えられることですが、私のほうとしては、いろいろな見方、考え方というのをこの際に市民みんなで、総論賛成、各論反対ではなく、この将来に、子供たちにそれこそツケを回さないために考えていくことだと思っております。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  実にわかりにくい御答弁でございました。私がお尋ねしてるのは、西部小学校の今後、この方向性について、一言で言えば要は停止、ストップするのか、それとも継続させていくのか。こういったところについて市長の考え方を聞かせてくださいと、こういうように申し上げた次第でございます。ずばり、この校区再編計画西部小学校についてはストップなんでしょうか。それとも継続なんでしょうか。そこらあたりについて単刀直入にお答え願えませんでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  一言で答えろということでございますが、一言で答えるには余りにも難しい、クリアしなければならないファクターがいっぱいございます。  1つのファクターとしては考えなければならないのは、あの西部小学校に子供たちを寄せてしまうということがよいのかどうか。これは教育レベルを維持するという以前に、子供たちというのは、特に小学生というのは親の目、地域の目が届くところでしっかりと撫育しなければならない、教育しなければならないというのは、これは当然のことでございます。それを、あいたから、そこに子供たちを集めて効率的な学力向上のための学校とするという、それも一つの理屈ではありますけれども、安全性、私も旧成和中学校のあたりを調査しに行ったことが、実際に歩いてみたことがございますが、これ日が暮れたら、全く山の中でございます。今のような季節になれば、もう4時を過ぎれば暗くなってくるようなところでございます。そこに果たして小さな子供たちを通わせること、それがよいことなのかどうか。  校区というのは、皆さんも御存じのように、自治協議会というのもありますけれども、1つの単位として、昔から地域のまとまりを持って、そして地域の結束を固める場として学校というのもあったわけでございます。ですから、そうしたことを壊していくのがよいのかどうか。その辺のところも一つの重要なファクターとして考えていかなければならないと思います。西部小学校をどうするのか端的に答えろということでございますが、これは逆に皆様方にどうしたいのか、どうするのがよいのかということをもう一度しっかりと考えていただくことが今回の答えだと思います。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  要は市民の意思をもう一度再確認すると、こういうことでしょうか。それによって十分再考した上で方向性を示していくと、こういうことでしょうか。そういう答弁、私はその答弁については非常に不愉快を感じてます。不愉快感を感じています。と申しますのは、先ほど教育委員会のほうに私お尋ねしましたよね、この事業をどのように進めてきましたかと。教育長、年号をつけて説明されておりました。平成21年に城東中学の話をされ、24年に南中学の話をされました。3年ずれてるんですよね。  この3年ずれてる内容を年号をもって言いたかったんですよ、実は。なぜか。城東中学の中で、また西部中学の中で、一番最初の計画案というのは21年スタートだったんです。ところが、南側中学だけ3年ずれだと。この内容について、市長はどういうことでこういうふうにして3年ずれてきたかということを詳細についてわかっておられるんでしょうか。  私は、これは3点、ずれた原因があると思っています。その1つっていうのが、建立の問題、場所の問題です。7地区が集まりました。49名の検討委員会が会合を始めました。できるだけ自分とこの近いところに学校を建てたいという形で、校区の7地区が相当紛糾したんです、意見が。そういう中で、最終的に評価システムという点数制度で決着をつけるわけなんですけども、これが1つ、3年おくれた一つの原因です。  2つ目に、においの問題が出ました。場所が決まったんですけども、どうやら西側北向きの方向から、山の方向から油かすのにおいが出ると。その問題がその学校の位置っていう方向ににおいの問題として投げかけ、これを検討するのに時間がかかったんです。ようやく場所も、スライドっていう形で方向が決められました。  さらにもう一つ問題が出てきたのが、地権者の承諾の問題でした。なかなか譲ってくれないと。そういう状況の中で、今、細長くなってきてるんです。  要は、市長、これから、今、市民の意見を再確認すると。こういう内容の御答弁をいただいたわけなんですけども、この3年間で十分再確認はしてきてるんです。してきてるのに、さらに3年、何年たつんか知りませんけども、確認をすると。これは教育委員会が、要は汗をかいて流した現場で働いている職員たちに対して、あなたが信頼できませんよと、あなた方が言ってることは信頼できへんから、だから確認をするっていうふうに私には聞こえてしまうんです。現場をずっと私は、平成21年に開校するんですけど、18年度からこの検討委員会という流れも見てきました。その中では、市長が考えてるように、要は確認をするとか云々の問題っていう以外の大きな問題もいっぱいあるんです。4車線を含む368号線の歩道橋の問題にしても、今こういうふうにしてちゅうちょすることによって、国の事業費というのは棚上げになるどころか、もう使えなくなるっていう、この可能性だって出てくるんです。ここらあたりの、要は、きのうもそうなんですけれども、河合小学校の問題で意見が紛糾しておりました。耐震の問題、そして西小学校についても、クラス別のクラスを増加するのかせえへんのか。そして、きょうのこの西部小学校についてでもそうなんですけれども、それぞれの校区再編計画をしていく中で、何年も何年も蓄積蓄積をしてきた、その内容が今日にあるわけなんで、これでその校区のそれぞれの問題を、内容を本当にわかってストップをしてるのか。停滞等をさせることによって問題は生じないのか。  そこらあたりも十分踏まえた中で、この検討会というものを破棄したラインを強く示していただきたい。要は、中途半端にもう一回意思を確認するなんて、そんな悠長なことができるところとできへんところがあるということを御理解いただきたいと、こういうように思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  いろいろと熱弁を振るっていただきました。申し上げたいのは、世の中は変わったということです。私、しがらみのない市政ということを申し上げてまいりました。それは、過去のことをすっかり捨てるということでありません。必要なものは考慮し、もう一度練り直すということです。単に決まっているからと、もう決めたことだから、そういうことでこの世の中がどれだけ進歩を阻まれてきたか。どれだけ市政が停滞してきたか。どれだけの支出をしてきたか。そういうことをもう一度考えたいと思います。  わかりやすく申し上げます。この条例、法律、地方自治、そういうものは一体だれのためにあるのか。これは私たち自身がよりよい暮らし、安心・安全な暮らしをするためにさまざまな法律、法令、そして決め事というのがあるわけです。この現実、この伊賀地域を見れば、皆様お感じになっているとおり、行政と生活圏、文化圏が乖離、離れてしまって、私たちが本当に求める方向性に力を発揮することができない。つまり、私が申し上げたいのは、決まったことだから、それに粛々として従っていくということではなくて、本当によりよい方向性があれば、そしてまた皆さん、市民のそうしたこれからの時代に対するチェンジ、再生の意欲、民意といいましょうか、そうしたものが大きな力となってこの伊賀市にわいてきているわけですから、ここでもう一度、本当にこれまでのことがよかったのかどうかということをしっかりと見直すということが一番大事なことであります。これまでの経過を知っているかどうか。それは、経過を知っているかどうか、経過がどうであったかということは、適切であったかどうかということでは全く関係ありません。もう一度検証するものは検証しなければいけないということであります、はい。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  これはもう考え方の相違といいますか、全く平行線をたどると。こういう中で、時間だけが経過していく。こういう中で、最後一つだけ聞かせてください。  この西部小学校の説明会がするとしまして、いつ始めて、いつその説明会を終結させるのか。そのあたりだけを聞かせてください。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  その辺についても適切に考えていきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  次の節に入ります、時間がもうありませんので。  次は、新庁舎の建設についてお伺いをしていきたいというふうに思います。  まず1つに、工事変更立案計画を問うと、こういうふうにして設問出しておるわけなんですけども、今回、質問者が非常に多くございまして、重複する部分、こういうのが重なってる部分がありますので、この節については省略をしたいと、こういうように思います。ただ、その高さ制限について市長の考え方、しっかりと聞かせていただきたい。こういうように思います。  庁舎の高さ制限につきましては、現基本設計断面図に基づきまして、これまでに市長に、前市長でございますけれども、質問をしております。そうした中、一定の回答もいただいているわけなんですけども、今回、11月に市長が交代であると。こういう中で、民意により、他地区で場所が変更されようがされまいが、高さ制限についてはとらえ方やその考え方に意見の相違が発生することであろうと。こういうふうに想像するところでございます。そうした中で景観形成基準、こういうのがきちんとありまして、高さ制限については15メーターであると、こういうふうな条例がございます。これに沿って、20メーターっていうのは適用除外という、こういうふうになると思いますけれども、その行為そのものについて新市長としてどういうふうなとらまえ方をするのか、ちょっと聞かせていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  新庁舎を建設するに当たり、景観条例による高さ制限ということについてでございますけれども、この現在地で庁舎を建設する場合には、景観条例によります景観計画で景観基準として城下町の風景区域に位置しており、原則4階以下で絶対高さ15メートル以下とされております。建築場所や建築方法については、今後複数案を市民の皆様にお示ししてまいりますけれども、仮に現在地の北庁舎跡に増築する場合は、今後制定が予定されております公共建築物に係るガイドラインも考慮に入れながら、この基準を遵守してまいりたいと考えています。なお、その城下町の風景区域以外に庁舎を建設する場合には、この規制は該当しないということは申すまでもございません。  もう一つ申し述べておきたいのは、市が決めたことを市がみずから言いわけをして破るというようなことはあってはならないと、これは市民感覚でございます。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  これは平成24年、ことし5月の9日の日に伊賀市景観審議会委員会というのが立ち上がり、協議がされており、その内容の中でも相当意見が紛糾したと、こういうふうに聞いております。最終的には次回へ協議を持ち越しましょうと、そういう中で、北庁舎は取り壊しが始まり、今の設計図ができる。その設計図の中には20メートルと提起をされていたと、こういう内容でございましたので、質問をさせていただきました。市長の考え方を、特例処置を使わないようにという、こういう方針で臨むと、こういうことを聞かせていただき、ほっとしているところでございます。  いずれにしても、この高さ問題については、今後この庁舎以外のものについてもかかわりを持ってこようと思います。ぜひ特例処置を使わないように、特例処置を一回使いますと、これ歯どめがきかなくなるんです。そこらあたりも踏まえまして、景観審議会の意見等々を遵守した中で事業を進めていただきますことをお願いしておきたいと思います。  次の設問へ入ります。45分まででほとんど時間がないという状況の中で、大地の芸術祭について質問をさせていただきたいと、こういうように思います。これは伊賀市の取り組みと指針というふうに書かせていただきました。  まだ伊賀市の中で大地の芸術祭というのは取り組みをしていません。よって、指針という言葉を使うのはいかがなもんかと、自分自身でもそれは気がついております。  でも、取り組みをしていただきたいなと、こういうような思いがありましたので、あえて指針という一歩踏み込んだ内容、文言をつけさせていただいたと、こういうことでございます。  私たち日本人は芸術文化にたけた感性の豊かな人種であると、世界からそういうふうに言われているとこもございます。ことしもその感性を表現すべく、1年の世相をあらわす言葉が新聞報道等によって提示される、そういう時期になってまいりました。  昨年は「絆」、その前は「暑」、その前は「新」という言葉がその世相をあらわすとして新聞紙上で踊っていたわけなんですけども、市長、1年のその言葉をあらわすっていうのは、確かにそういうふうにして漢字で記されてるわけなんですけども、ただ市長、少しお尋ねしたいんですが、10年先、この10年間で日本人の、また伊賀市の私たちにとって一番ふさわしいっていう言葉というか、なじんできたなと、入り込んできたなという、こういう言葉は何であろうというふうにお考えでしょうか。これは真剣に考えないでください。 ○議長(北出忠良君)  市長。
                (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  1年先であろうが2年先であろうが10年先であろうが、大事なことは進むということです。前に進むということです。これは、100年先であろうが500年先であろうが変わらない。私たちがよりよい暮らし、そして安全・安心の地域づくりを目指す、そういうことで、進むという言葉が一番大事なことであろうかと思います。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  進むっていう言葉ですか。なるほどというふうに思います。いや、市長らしい発言かなと、こういうふうな思いで聞かせていただいております。  私は、この伊賀市の中に入ってきた言葉、ビエンナーレ、トリエンナーレっていう言葉ではないかなというふうに考えているところなんです。市民が主体となって、自治基本条例も制定されました。そういった中で活力あるまちづくり、こういった方向に進んでるところもあります。が、しかし、過疎が進んでしまって、マンネリ化が形相化してる、こういった町並みも相当見られるというのが現状ではないかなと。こういう中で、古い歴史を継承し、中心市街地っていうのは衰退の方向になってる。こういうのも過言ではないかなと。こういう状況の中で、観光分野、立市、これを市長、特に強く発言されております。こういう中で、松尾芭蕉、忍者、そして上野城を・・・とした観光誘致に力を入れてきた方向なんですけども、本来のだいご味を生かし切れないまま、現在、観光客が目減りをしている、こういう状況にあります。ここ4年間で66万人の観光客が減っていますが、この原因というのは何なのかを端的にお答えいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  一番大事なことは、今、観光客、このまちを訪れてくださろうという人が何を求めているのか。どういうことをしたいのか。それに私たちがどうこたえられるのか。今、着地型という観光が非常にキーワードとして飛び交うようになりましたけれども、そうした私たちがどう向き合うかということが一番大事なことであろうかと。したがって、それにこたえられなければ、必然、入り込み客が減ってしまう。幾ら立派な観光資源があろうが、それは私たちのそうした意欲、あるいはリサーチ、そして方向性といったものをしっかり定めるという、そうしたものがない限り、宝の持ち腐れ状態になってしまうのだろうなと思います。 ○議長(北出忠良君)  前田孝也君。 ○16番(前田孝也君)  観光立市、これを拡大、集客増員を図っていくこと、これはもう私たちの課題だと思います。その中で、現在の観光施設、プラス何かをつけなければいけない。何か、何やろうという形で、それを求めて新潟県の十日町のほうへ私たちは視察に行ってまいりました。人口約7万人ぐらいの小さな町並みなんですけれども、トリエンナーレを5回開催しております。その集客数というのは46万人の掛けるの5回です。  200万人を超えてると。こういう中で、売上高も146億円を超えてる。こういう町並み、要はトリエンナーレ、芸術の採掘なんですけども、ここらあたりを伊賀市へ持ってこれないだろうか。観光都市、この松尾芭蕉さんではもう厳しいよね、上野ではもっと厳しいよ、上野の城だけでは。それに何かを合わせた考え方、こういったものについてこの芸術祭という考え方、いかがでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  前田議員がおっしゃる津南町のトリエンナーレ、大変考え方としてはよいことだと思いますし、私も大いに賛成をさせていただきたいと思います。芸術というのは人の心に安らぎと、そしてあすへの活力を与えるということであります。これはしっかりと地元のきずなも深め、そしてまた地域からの波及、訴求効果というのも大変大きいということは疑う余地もないことであります。ですから、私はそうした芸術文化ということは大事にしていきたい。どういう方法によってよいかということはいろいろ考えられるでしょうけども、そうした、今、前田議員がおっしゃっていただいたような、地元の皆さんが熱い気持ちを持って、そして、1つの計画に向かって進んでくださるというのが大変にこれはありがたい、うれしいお話ではないかと思います。  この伊賀市においても、過去、青山町からの取り組みとしまして、地域からの芸術文化の発信と地域の活性化、文化施設活用促進に貢献する、なかなか役所っぽい言い回しですけども、趣旨として、芸術家の皆さんが一定期間地域に滞在して、地元の皆さんと交流しながら作品の創作活動を行う芸術イベント、アーティスト・イン・レジデンスというのがもう3度開催されたということがございます。大変私も見聞きしておりまして、よい企画であったと思いますし、先般も矢持の小学校でそうした若い人たちの現代アートを取り集めた美術展というのが開かれておりまして、地元のそれは催しではありましたけども、内容的には大変どこの美術館にも負けないような現代アートの転換であったと思います。私が思いましたのは、この廃校、きれいな水と緑の中の小学校を利用して、そのまま昔のカーテンも昔のピアノもあるままで、そして現代アートを置き合わせていくという、そういう本当に一つの、何ていうんでしょうか、地域振興、あるいは芸術振興、そして私たちが潤いを求めるという方向性を見たような、ヒントを得たような気がいたしました。はっきり言って、1週間で終わってしまうのはもったいないという。むしろあの学校を継続的に、恒常的に、そうした場と提供して、都会の方たち、あるいは地元の方たちのそうした芸術発表の場にしていただければ、グリーンツーリズムということもありますけれども、そうした新しいまた地域の活性化、芸術の活性化ができるのではないかという確信を得たような次第でございます。  今回のそのお話も、最終的に非常に波及効果の大きいそうしたトリエンナーレを開いていくということは、目標としては大変よいと思います。しかし、一朝一夕にできることではなかろうかというふうに思いますし、まずは自分たちの身の丈に合ったサイズからそうした発信を続け、力をつけていって、そして最終的には、本当にそのトリエンナーレを実現していただきたいなという私の思いでございます。そのために行政としてどのような、市としてどのような取り組みができるかということでございますけども、まずはそうした方々の背中を押すということで、例えばそうした企画を練るための会場を提供申し上げるとか、あるいは広報誌にそうした情報発信の場を提供させていただくとか、厳しい財政状況の中でありますので、予算措置をするということまではなかなか難しいかと思いますが、しかし、大事なことは、もうあと22秒ですので、まとめさせていただきますが、そうした積み重ねこそが力になるということでございます。ですから、その力を皆さん発揮して、市民の前に出していただければ、市民もみんな納得して協力するはずでございます。あと3秒でございます。この辺にさせていただきます。 ○16番(前田孝也君)  ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって前田孝也君の質問を終了します。  続いて、質問順位第14番 本城善昭君の質問を許可します。  本城善昭君。             (11番 本城善昭君登壇) ○11番(本城善昭君)  11番議員、本城善昭でございます。何と先刻、岡本さんとある場所で再会して、本日、きょうここで岡本市長と対話できると。それも公開の議場で対話できるということを大変私は楽しみにしてまいりました。  今、行財政改革で聖域なき見直しということで、大きな事業、例えば高山ダムであるとか、今も、本日議論されてました教育改革、教育の再編ですね。大きな教育事業についても聖域なきというふうなことで見直しを表明されております。市長の所信表明の2つ目、無駄のない財政の項目で、余分な借金を重ねず、すべての支出を見直すと表明されております。この点で、一昨日の同僚議員の質問で、この洗い直しは市民、行政、有識者による見直し委員会をつくるんだと。あるいは、そういった委員会的なもので仕分けを行うというふうに答弁されました。これは、私はこれから述べさせていただくような方向とそれほど違わないんではないかというふうな期待もしておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  今までは、先ほどの教育の事業評価ですね、内部評価であったかと思います。内部評価の内部の目線で事業の見直しが行われてきたわけなんですけれども、ほとんど私から言わせれば、見るべき成果はなかったというふうにも言っても過言ではないかと思います。  それで、今、すべての支出、すべての事業は抽象的な議論ではなくて、予算項目の中で、予算項目の事業というのは何百事業ってあるんですけれども、そういった事業の中で、まず第1点は、議論していかなくてはならない。それと、第2点目には、過去の経緯や制度にとらわれることなく、そもそも論、市民にとってそもそもこの事業が必要かどうかというふうな観点で、それで事業を行うならば、事業の必要性があるならば、官か民か、市か県か、あるいは国かということをゼロベースからこれは議論していかなくてはならないというふうに考えます。それと、第3番目に、先ほど、一昨日も言われたように、外部の視点を入れるということでございます。現場の事業内容や予算の使われ方など、外部の識者、あるいは経験者が評価者、あるいは仕分け人として参加することで、従来の行政内部の議論では出てこなかった、そういった論点というのが生まれてきます。それと、4番目として全面公開、だれもが事業評価、仕分けを傍聴できるように公開の場で行うと。市民に開かれた場で議論することにより、議論の緊張感、あるいは議論への責任感というのが生まれてきます。市民の側も、事業内容や予算の使われ方を知ることによって、行政に対する的を射た批判や信頼感の醸成、そして市政に対する市民の主体的な参画というそういった機運も醸成されてこようかと思います。それと、事業の目的や事業内容、成果目標などが具体的なシートにまとめられた、そういった事業シートというのも必要になってこようかと思いますし、それと、スピード感を持った明確な結論ですね。市長が常々おっしゃっておられるように、スピード感を持って公開の場で一定時間内に結論を出すことで、改革すべき内容が市民の前に明らかになって、その実現に直結するわけでもございます。それと、第三者機関による見直しですね。仕分け人の選定や公開のあり方、事業の選定を行政のみで行いますと、意識的かどうかは別として、主観的にこの事業だけとか、やっぱり偏った選定の仕方というのは出てまいります。その準備段階から外部のそういった仕分け人チームが入ることによって、やっぱり公正な、公平な視点からの事業の選定というのが行われてこようかと思います。  それで、今まで、2002年から178カ所で約100自治体で行われてます。例えば滋賀県の、これも私も以前に議論させていただいたんですけれども、高島市ございます。2回行われました。高島市では、240から260億の予算規模でありますけれども、20億円の歳出効果が出たと言われております。178回の、100自治体の大体平均値なんですけれども、都道府県では1割で市区町村では1割5分の削減効果が出たと言われております。それと、事業仕分けの効果のもう一つは、行政への住民参加の促進という大きな効果もございます。事業仕分けを傍聴した市民からはしばしば次のような意見が言われてるというふうなことで、アンケートの結果なんですけれども、対立点のみが協調される民と官の関係をこういう形で本質的な議論ができることっていうのは本当に有意義なことだと。それと、行政サービスっていうのも高いことにこしたことはないんだけれども、行政サービスを実現するには相応のお金がかかるんだなということもわかったというふうに言われております。  それともう一つは、だれもが自分の住むまちですね、市の住民として、行政の内容をよく知って、それと行政に参加した意識っていうのが生まれてくるというふうにも言われております。それと職員の意識改革、事業仕分けをされる自治体の、当市の職員がされますと、職員の中に気づきが生まれるというふうに言われております。職員の意識改革の面でも、本当に自分たちが今、事業を行ってるこの事業が100%効果があるものかどうかというのをやっぱりもう一度再確認をしていただくという意味で、職員の意識改革にもつながるというふうにも言われております。それぞれ2002年から三重県では2回、松坂では3回、あるいは亀山では2回、例えば大阪市なんかは橋下さんも来られる前から4回行われてるというの、もちろん市長よく御存じやと思うんですけれども。そういった意味で、この手法、私は、今のやっておられるシンクタンクあるんですけれども、その手法以外に本当にベターなというのはないと思います。安価にもできると思います。旅費と宿泊費だけで、皆さん、ボランティアでやってきてくれます。だから、私はこういったことを今岡市長さんのときからもう応対させてもらいました。今岡さんは、よい事業も悪い事業もそんなにないんやと。みんないい事業なんやというふうな御認識でした。内保さんのときは、総務部長も、係も熱心に傍聴にも行っておられて、研究されました。しかし、まだまだ内部事務の評価がもう少し必要だというふうなお答えで、いましばらく待ってほしいというふうなことでもございました。  そこで、こういった観点から、十分熟知されてると思いますけれども、私も市長とほぼ同じ方向やと思うんですけれども、もうスピード感を持って、こういった事業の見直し、事務事業評価の見直しですね、速やかに御決断されるよう、対話というんですか、議論させていただいて、登壇での質問を終わらせていただいて、あとは自席から再質問、以降させていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  本城議員御指摘のとおり、事業仕分けというのは大変に重要なことであるというふうに私も認識をしております。この事業仕分けにつきましては、単に無駄の削減ということではなくて、オープンな場で議論するということも大変大事なことで、おっしゃっていただいた住民との情報の供給、参加意識の醸成というようなことも大変効果的なものであろうと思いますし、そしてまた、職員の意識改革ということで申しますと、外部評価の大切な一つのツールであるというふうに考えております。例えば市民仕分け人の選定というようなことですとか、市民の一部だけが参加する形になりやすいということもありますけれども、その辺のところはいろいろと工夫を凝らせばよいというふうに思いますし、どう偏りなく仕分け人を選定するかという課題、公平公正に、そして第三者的な目線を持った人間を選ぶという課題、いろいろあろうかと思います。事業仕分けを初めとする外部評価の手法としてはさまざまな形式があると思いますけれども、学識経験者の専門的な視点から御意見をいただく、あるいは市民目線で評価をいただくなど、今後、庁内評価システムの検討委員会でできるだけ速やかに実現の方向で頑張っていきたいと思います。  私もざっと予算を目にした、11月の21日以降の段階ですけれども、予算を目にしまして、これはもう少し削れるのではないかとか、あるいは、この事業は見直してもよいのではないかとかというようなことが目につくものもありましたので、今後はそうしたことを市民の皆さんと一緒に公正に考えていく機会を持ちたいなと思っております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ぜひともそういう方向で、実現に向けて頑張っていただきたいと思います。  2番目については、一昨日の芭蕉翁記念館等については質問出ましたので、ただ私も、桃青の丘では一部の俳句の愛好者だけしか行かれないんじゃないかと思いますし、それと、現庁舎からは町なかへの人というのは動きができません。だから、私は今、ふれあいプラザのあるような場所に、もちろん中の社協さんは別の場所でもう少し広い駐車場もあったところにつくっていただき、あの周辺が一番の最適地ではないかと私は考えます。だから、そういったことを、やっぱり町なかへという意味は大事であろうと思いますし、市長の大きな構想の中にも、私はそういった、一つの選択肢なんですけれども、入ってこようかと思いますので、ぜひともそういう方向で私も主張していきたいと思いますし、そういう方向で集客観光に役立つような場所と、それとその中身ですね、芭蕉ミュージアムというふうな方向で実現に向けて頑張っていただきたいと思います。  それともう一つは、芭蕉翁記念館の建てかえ後の跡地なんですけれども、これは国のほうで新築とか増改築ができないというふうになっております。ところが、やっぱり特区、特別にこの地域はこれこれこういうふうな目的のために規制を解除してほしいという特区の申請をし、特区をとれば、例えば、今、公園内には忍者屋敷というのはございます。だから、今の芭蕉翁記念館の跡地に吹き矢とか手裏剣とか、足の乗って動くね、そういった面での体験できるような忍者道場みたいなそういったことを、場所とそういった中身ですね、実現できないかどうか。これも特区をとってそういったことで申請するならば、可能ではないかと思います。だから、公園内は忍者のゾーンとして、町なかは芭蕉さんのそういったゾーンというふうな形でやれば、集客観光にも大いに効果を発揮するんではないかということで、これも提言させていただきたいと思います。この点についてちょっとコメントをいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  いろいろな可能性を探るということは大変重要なことで、芭蕉翁記念館はどういうものでなければならないかという構想の中に、そうした私たちが本当に楽しめるというようなファクターもあってしかるべきだと思いますし、これまで芭蕉さんというと、大学院コースしか入ってはいけないというような感じがありましたけれども、そうではなくて、幼稚園コース、小学校コース、中学校コース、高校コースといろいろあっていいはずであります。ですし、芭蕉というものの今日的というのも、文学的な意味だけではなくて、自然との向き合いとか、あるいはエコとか環境とか、そうしたこともいろいろと考えられますし、そしてまた新たな芸術、先ほどの話でありませんけれども、芭蕉のコンセプトを芸術にしていくというようなことも考えられるわけですから、そういう意味では、おっしゃっていただいたような、そうした自由な発想というのがますます大事になってくるだろうなというふうに思っております。(「じゃあ、記念館跡、忍者道場」と呼ぶ者あり) ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今、忍者屋敷というのがございますけれども、あれはもう本当に限られた狭い場所で、甲賀のほうへ行きますと忍者村というのがありまして、大変にフィールドアスレチック▼というようなものも含めて、楽しく私も取材をさせていただいたこともありますし、そういうようなものが必要であろうなとかねがね私は思っております。  場所をどこにするかということになれば、芭蕉翁記念館の跡では逆にまだ狭いのではないかというような気がいたしております。ですから、その辺のところを含めて、そうしたみんなが楽しめる忍術、忍者というのが、それも大事なことであろうなと思います。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ぜひとももうお考えになって、いろんな自由な発想のもとに、集客観光に忍者をやっぱり使っていただきたいというふうに考えます。  2番目、3番目通して、伊賀にはこだわりの産品、市長も常々、常々って、いろんな場所でおっしゃっていただいております、米とか肉とかのトップセールスされました。あと伊賀の酒も、伊賀、名張合わせて16蔵ございます。あと陶器、これは、丸柱はなべ物を中心に、これはもう全国的なセールスされております。それ以外に伊賀焼、古陶器の伊賀物の流れをくむ伊賀焼もたくさん窯元さんがございます。あとは組みひもは今、四十九のほうに会館もございます。あと和菓子屋さんも、これは京都、金沢、それと松江ですか、に次いで、やっぱり伊賀はお菓子屋さん、和菓子屋さんも多うございます。だから、そういったそれぞれの名産品もございますので、これらを例えば長浜の1番館、2番館というのがございますよね。だから、今その景観の条例もございますけれども、その区域を超えてもう少し広めた形で、空き地っていうのがかなりございます。それと空き家も、立派な空き家というのは赤井さんの空き家ぐらいと思うんですけれども、空き地に景観条例に沿った形での城下町風情のそういった伊賀米館とか焼き物館とかお菓子屋さん、お菓子屋さんももう芭蕉通りのかなり向こうまであるわけなんですけれども、その辺のエリアも含めた形でこだわりのそういったミュージアム、物語性も、それと焼き物だったら、電気窯とかガス窯でしたら煙の公害も出ないと思いますので、そうした実演もできる、あるいは、小さな酒蔵もお酒だったらできるようなスペースもあろうかと思います。  だから、そういったそれぞれの伊賀産品をその中で展示販売だけではなくて、その物語、あるいはミュージアムも含めた形でのやっぱりこだわりの発信するやかたっていうんですか、その辺も私は必要になってこようかと思います。もちろんこれは、今、まちづくりのそれぞれの団体もございますし、これは大きな、私も市長の構想の中で、これも2期、私は8年というふうなタームで考えるんですけれども、そういった中で、その城下町に集客をする上ではやっぱり大事なツールになってこようかと思います。  だから、そういったことも、そういった仕掛けも、単なるおもてなしの心で、現有の仕組みっていうんですか、仕掛けだけではまだまだ貧弱やと思いますので、そうしたまちづくりのやかたをそれぞれつくって集客観光で伊賀産品を売り出す、そういった大きな目的にもなろうかと思います。  それと、こういうふうな建物をたくさんつくってまいりますと、その仕掛けもやっぱり膨大な予算というのも必要になってこようかと思います。その場合はPFI、プライベートのファイナンスのイニシアチブというんですか、だから、そういう民間の金融を使って、あとは20年単位、あるいは30年で借地とか借家料で返していくとか、そういう方法もあろうかと思います。だから、そういった方法も考えていくのが私は賢明かというふうにも考えます。だから、こういったまちづくりの構想、これは集客観光にも大変大きくつながってこようかと思いますので、こういった構想も提案をさせていただきたいと思うんですけれども、市長の一応コメントをお願いします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  本当に観光ということについて言いましたらば、本当に何遍も申しますけども、基幹産業の大切な一つでございまして、入り込み客が落ちていくような中においては、再生をしていく。そのためには、いろいろな仕組みづくり、仕掛けづくり、発想の転換というのが必要になってこようかと思います。  伊賀には大変に、おっしゃっていただいたように、伝統工芸もあれば、おいしいものもいっぱいあるわけで、この素材には事欠かないわけです。私も先般、毎日ラジオに行きまして、朝6時45分から7時まで、この伊賀の産品をセールスしてまいりました。そのときに申し上げましたのは、伊賀米というのは特Aランクをいただいた魚沼のコシヒカリと同じ、むしろおいしいぐらいのお米だというようなこと、それから、伊賀肉というのは神戸ビーフ、松坂ビーフにまさるぐらいおいしいんだけども、残念ながらその出荷額が少ないということで、これは来ていただいて召し上がっていただくというのが一番いいというような導入もお話をさせていただきました。ですから、その中で私が2つの産品をつかまえて申し上げたのは、1つはブランドの伊賀米ブランド、伊賀コシヒカリというような伊賀ブランドの発信力を高めるということ、そして、皆さんにこれを買ってほしいというのではなくて、あれを食べたいな、買いたいなというふうな観客動員をするような、そうした観光の方針をその2つの産品を使ってラジオで申し上げたわけです。ちなみにその日のゆめドームでのフェアは1万5,000人がお入りになったということで、そういう意味では情報発信というのは恐ろしいものだなという、改めて感じさせていただきました。  そのブランドの発信力ですけれども、その伊賀牛、伊賀肉も三重ブランドに選定されたということですけども、それ大変ありがたいことですけども、我々は、これは伊賀で生んだ伊賀の産品でございます。ですから、これは伊賀のブランド、伊賀ブランドというのをしっかりと確立して、発信力をつけていかなければいけない、訴求力をつけていかなければいけないということをますますこれから大事な一つの柱として頑張っていきたいというふうに思っております。伊賀ブランド、以前からその動きがございますけれども、やはりここでもう一度ねじを巻き直して、馬力をかけて頑張っていく時代に来たなというふうに思っております。  それから、観光の、何というんでしょうか、いかにお客様に来ていただくか、満足していただくかということは、やはりこれからはどこかで何かができると、体験型のそうしたものも大変重要な柱の一つになってくると思います。ですから、この伊賀市のこの丸之内かいわいを一つ見ましても、いろいろな場所が、土地としてあいているところが、民有地であったり、あるいは公有地であったりするわけですけれども、そうしたところをそういう意味でしっかりと見直して、何に使えばいいのかというようなことを考えていくことが大事だろうなと思います。  先般も私、お昼休みに成瀬平馬の武家屋敷の門のあるところをちょっと見てまいりました。あれ大変に、もちろん文化財的な価値もありますけれども、あの中は今駐車場になっておりますけれども、どうしてあの場所をもっと有効に使うようなことができないのだろうかと。例えばたねやさんなんていうのは彦根にあって、これなかなかあちこちから若い女性も訪れて、その喫茶店でお茶を飲むことすら難しいような繁盛ぶりでありますけども、あの中でそうしたようなことでもできれば、また本当に誘客をできるというようなことを思います。そうした素材があちこちに土地として残っているのがこの伊賀上野だと思いますし、そしてまた、物の売り方として、よく観光物産館を建てなければいけないと言いますけれども、建てて並べて売れるものではありません。それはやはり仕掛けが必要なわけでありまして、おっしゃっていただいたように、どうしたら皆さんに買っていただけるのか。欲しがっていただけるのかというところも含めて、そうした物産館のあり方、今までのように並べるだけではないあり方というのを考えていくということが大事であろうかなというふうに思います。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  私もそういった仕掛けを含めたまちづくりのやかたというのは大変大事だと思いますので、PFI活用も含めて、ぜひともスピード感を持って、その辺、実現に協力いうか、お願いしたいと思います。  3番目の農林業の振興についてであります。  所信表明でちょっとこれ、農林業というふうにおっしゃってます。ところが、所信の中に農業分野について市長の所信が述べられてるだけで、林業については述べられておりません。だから、そういったことも、林業についても、今、具体的に私は質問させていただきたいと思うんですけれども、農林業であるならば、林業分野も大変大事なことでもございますので、次回以降は所信の中に入れていただきたいと思います。  まず、TPPに勝つ強い農業づくりはということで、先日、農水省の本省のほうでこの辺の勉強会というか、行かせてもらいました。TPPについては、FTA等の国際局なんですけれども、そこの交渉官は、TPPの中では農業分野はそれほど大きな難問ではないというふうにおっしゃいました。難問は郵政であったり保険分野であるというふうに認識されてました。それのさかのぼるある記事によりますと、全国紙のね、農水省は乳製品と砂糖を例外に扱うと。これはもう北海道と沖縄に限定されてます。米については、今、ミニマムアクセス米では販売単価が1キロ160円から17円で、我々の売価、売り渡し価格は260円から270円が平均、約100円の開きなんですよね。これ関税が700%かかってますけれども、100円の差を農水省としたら、これ80万トンですから、100円を掛けると、例えば10アールでは630キロですか、換算されてます、算出されるのがですね。そうすると、6万3,000円ですか。これを構造改革を進めることによって、やっぱり4万円ぐらいのコストにしてまいりますと、800万トンですか。だから、その辺の財源が必要だというふうなことでございますし、ただ、米については、これはもう全国的な課題であるので、そのほうが国民に負担を求めやすいというような本音も出されてました。もちろん我々がお伺いしたときは、そういったことはもちろんおっしゃいません。あくまでも例外は例外として主張していくんだと。ただ、例外は結果としてそれほど認められないだろうともおっしゃってました。  そこで、農業者、あるいは農業生産者団体はTPP反対というふうになっておりますけれども、きょうの全国紙も見てまいりますと、安全保障面では日米の安全保障条約というのがございます。ただ経済面では、もっとやっぱり経済をしっかり強くしていかないと立ち行かないなと。経済面での日米の相互協力関係は何かというと、そうしたTPP等の経済的な協力関係であるというふうなことも書かれてました。識者が言っておりました。そういうことからすると、私は反対だけじゃなくて、この伊賀市においても、TPPで10年後、関税ゼロになっても、それ以前に体質改善、構造改善を進めて、やっぱり強い農業づくり、一昨日の一般質問も出てましたですけれども、そうした後継者とか担い手づくりというのも大事になってこようかと思います。大臣官房も企画幹も、やっぱり農業・農村基本計画、これを主流に強力に推し進めていくと。たとえ政権がかわっても、猫の目行政のような、猫の目農政ですか、そういったことではなくて、基本的な農業・農村基本計画を基本にして政策を推し進めていくというふうな方針でもございました。  医療については再生計画、再生会議ですか、そうしたことも検討されてるとは思うんですけれども、農業についてもやっぱり強力な強い農業づくりを推し進める上でも、25年度予算についてはもう既に積み上がってると思うんですけれども、市長のこれからの2期、私はあえて申し上げますけれども、しゅんの時期8年というふうな計画の中で、例えばそれ以後は、もちろんそれは結構なんですよ。だから、例えば前期4年の、あるいは8年の間で、そうすると関税ゼロに、10年の期間内じゃないですか。  だから、そういった強い農業づくりというような再生会議というのも、私は、もちろん短期的、あるいは中期的、あるいは8年の期間の中で強い農業づくりをしていくっていうのはやっぱり当然議論する場も必要になってこようかと思うんですけれども、こういった考えはいかがでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  本城議員とお目にかかったのも農業に関する場面でお目にかかっておりまして、お互いに農業というのは大変重要だなということを共通認識をして持っているわけでありますけれども、TPP、これは基本的には国の政策でございますので、国にしっかりとその辺のケアはしてもらわなければならないということですけれども、そうはいっても、私たちがその力をつけておかなければいけないということも事実でありますので、そうした意味では、備えあれば憂いなしでございますから、体力をつける、そのためにどうすればよいかということですけども、米についての価格競争だけでいえば、そうしたものが発効した場合には恐らくは打ち勝てないだろうと言われておりますけれども、しかし、おっしゃっていただいたように、これはもう国の戦略になりますけれども、食糧自給というのが非常に重要なことでもありますので、そうした意味からは、なおざりにできない問題でありますし、そしてまた、この伊賀市において、米栽培をされている方をいろいろ見ておりますと、非常に、何ていうんですか、熱心にされている方がおられます。それは、例えば普通にお米をつくるだけではなくて、有機栽培で、しかも無農薬というような非常に特殊な培ったノウハウを必要とするような栽培でございますけども、そうした無農薬有機栽培のお米でありましたら、2万円台の売り出しではなくて、4万円でネットで売れていくというようなことも聞いておりますので、そうした付加価値をしっかりとつけていくというようなことを一般化できればもう少しよいのかなと思いますし、あと施策としては人・農地プランというものもございます。これにしては、この国の方針に従い、強い持続できる農業のために人・農地プランの策定に取り組みを進めているということで、今年度に入ってからも、各支所管内において住民自治協議会長、自治会長、農業委員、集落営農組織等の代表者の方々を対象に地区の説明会を開かせていただいた後、広報いがの8月1日号の市のホームページ、あるいは伊賀北部農協の広報誌等々で周知をさせていただいて、この伊賀市全体での取り組みを進めているということであります。  具体的には、現在、意欲のある幾つかの集落から相談をいただいて、プランの作成に向けて、関係機関も入らせていただく中で話し合いをさせていただいております。  この人・農地プランを作成し、集落営農組織を法人化し、経営の安定化を図って6次産業化していくことで、TPPにも左右されない農業生産ができ、新規就農者の確保にもつながっていくのではないかというふうにも考えております。今後このプランに位置づけられる地域の中心となる経営体に継続可能な経営指導を行う中で事業を推進していきたいと考えております。少しでも多くの地域でプランが作成され、また、プランの話がきっかけとなって地域の中での話し合いが始められて、地域活性化のための集落全体の意思統一が図られるよう、関係機関と協力し、粘り強く方策を考えながら、プランの策定につながるよう推進していきたいと考えているとこでありますけれども、しかし、策定をしておしまいというようなことでは、これはいけないわけで、どのように指導をしていくか。指導を続けるかということが大事でありますので、丁寧な後のケアというものが大事でありますので、そうした農業指導ということですね。  相談に来るのを待つのではなくて、いろいろな専門家によるチームをつくって巡回指導をするというようなことも必要になってくるのではないかなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。
    ○11番(本城善昭君)  人・農地プランができ上がってからじゃなくて、十分な話し合いとか集落の合意ができたところでプランができるということなんで、あとは実行がもう担保されてるような状態なんですよね。  それともう一つ、人・農地プランで言いますと、200以上の、今、伊賀市じゅうでは集落があるんですよね。昨日の答弁でも3つだけじゃないですか。だから、200幾つ、何十分の3しかまだ進捗してないという大変困難な、これも課題です。  そういった困難な課題も、先ほど言われたように、巡回っていうか、出向いてきてくれます。だから、そういった面での相談も乗っていただくというのは大変ありがたいと思ってます。  それともう一つは、今、米を中心にお話をされましたんですけれども、その転作田、今、菜の花のプロジェクトということで進んでおります。ところが、菜の花ではなかなか油の売り上げも、難航いうか、難しいようにも聞いております。この菜の花プロジェクトは、これは琵琶湖の浄化ということで、もう10何年前からこれはもうスタートされてる事業でもございます。市長は一昨日ですか、句を出されましたんですけれども、「そばはまだ花でもてなす山路かな」ということで、芭蕉の時代からもそばっていうのがやっぱり伊賀の主力産品っていうんですか、あったわけなんでね。今、信濃のほうから粉が入ってきてるということで、伊賀には名人とか名店というのもございますけれども、それと玉瀧地区ではそうしたそばづくりの実地体験もされてます。  私は、菜の花プロジェクト以外にも、そばのそういったプロジェクトもぜひとも提案させていただきたいと思うんですけれども、そうしたこともいろんな地域おこし、6次産業化も含めて、それと今、地産地消に大変大いに貢献する大規模な直売所も含めて、一度行政も含めて、関係者、関係団体、そういったところで農業再生会議、医療再生会議に倣って、まちづくりとともに、農業再生のそうした仕組みづくりっていうのをぜひとも私は必要やと思いますし、これは市長の構想の中で具体化するようなシンクタンク的な機能もあると思うんですけれども、そうした再生会議の設置の必要性についてどういうふうに思われますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  かねがね観光と農林畜産業というのは、このまちにおける2大基幹産業の一つというふうに申し上げておりますので、今後必要とあれば、そうした機構改革の中でもいろいろなことを考えていきたいということは思わせていただいております。  地産地消、農業の振興ということで、まだこれまで申し上げてないことで言いましたら、以前からも申し上げていることでありますけども、子供たちの給食で地産地消の安心・安全の野菜を使って、あるいはお米を使ってできないかということも考えております。ただ、それこそ安定供給、あるいは獣害対策等々、いろいろ越えなければならないファクターがあるので、その辺のところを考慮しながら、そういうことも考えていきたいなというふうに思ってます。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  ぜひとも必要と思いますので、ぜひともそういった取り組みお願いしたいと思います。  最後になりました。これは第2回の定例会でも私は、前市長の時代なんですけれども、申し上げてます。  産直住宅、地元産の木材で住宅をということでございます。地元産の木材を単なる材木としてそのまま売るんじゃなくて、住宅として売るような仕組みづくりでございます。もちろん三重県には三重の認証材というふうなことで、今は補助はないんですけれども、三重県産の木材を使えば10数万の補助金も出ておりました。これを一歩進めて伊賀産木材、まだまだコストも製品もそれほど、川上のほうは大変難しいと思うんです。川下は、今、個人住宅というと、大手のプレハブメーカーばっかりです。  今の町並みから見ますと、どこの国の例えば町並みかというふうに、本当に日本建築の和風建築、例えば京都なんかですと京町家とか、奈良でしたら大和町家とか言っております。そういったことで、現在での個人住宅の住宅普及も考えている地域っていうのはたくさんございます。岐阜ではそういったことで、行政はもちろんこれは中心ではございません。木材業者と工務店とか地元の業者さんが協業ですね、組合というのをつくって、産地の木材で地元で個人住宅をつくるというふうな取り組みがかなり進んでおります。前回も私申し上げたんですけれども、そうした地元産木材の利用を普及するように拡大に努めていきたいというふうな前市長の答弁もございました。私も、こういった方向は大変内需振興にもつながります。大手のプレハブメーカーに流れる利益を地元に、地元産の関連業界にやっぱり還元することによって、地元の経済が潤います。それと、風情のある伊賀の町家並みが近江八幡のような、田舎でもそういった風情というのをつくってこられます。だから、そういった取り組みについて市長の御意見いただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  急いで答弁させていただきます。  実におっしゃることは、私もそう思います。地産地消と言いますけれども、それはひとり野菜、米ばかりではなくて、林業に関しましても、今度新しい税金も交付受けるわけですので、そうしたことも含めて考えていったらいい問題だと認識をしております。 ○議長(北出忠良君)  本城善昭君。 ○11番(本城善昭君)  そうすると、スピード感を持ってそういった話し合いの場とか構想を練る場というのをつくる方向で考えていただけますね。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大事なことだと思いますので、これから機構改革等の中でもそうしたことは話題にのせていきたいと思っております。あるいは、話題といいますか、実現に向けて。 ○11番(本城善昭君)  ありがとうございます。 ○議長(北出忠良君)  これをもって本城善昭君の質問を終了します。  続いて、質問順位第15番 空森栄幸君の質問を許可します。  空森栄幸君。             (14番 空森栄幸君登壇) ○14番(空森栄幸君)  議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきたいと思います。  今回質問させていただきますのは、1番目に農業について、2番目にまちづくりについてでございます。漠然として農業について、まちづくりについてと広い感じで通告したんですねんけども、なぜか同僚議員からほとんどしゃべろうかなと思ったことがしゃべられてしまいまして、そのすき間を縫って質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、農業の6次産業化についてお聞きをいたします。  6次産業化とは、農業が農産物を生産するだけでなく、それを加工し、販売するところまで視野に入れた事業展開をすることにより、農業者が多くの利益にかかわれる仕組みをつくろうという考え方でありますが、市長は所信表明でこの6次産業化を推進されるということを聞かせていただきました。私も、この6次産業化することによって多くの利益が上がってくるのではないかということで、賛成をしております。その中でいろいろなやり方があると思うわけでございますけども、市長のお考えというのをお聞かせ願いたいと思います。  以上、登壇での質問とさせていただきまして、あとは自席より質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  6次産業をどういうふうにして進めていくかという御質問であろうかと思いますので、お答えをさせていただきたいと思います。  我が国の現状としましては、少子化、あるいは高齢化が進んでおりまして、国全体の食糧需要が縮小してきているというのも、これ事実でございます。農産物をそのままの形で販売するという経済行為、だんだん年々難しくなってきているわけでございますけれども、また、一般に農産物を初めとする1次産品の価格は市場で決められますために、生産者が価格を決めにくい、決められないというようなことがありまして、付加価値をつけにくいという傾向があります。このような状況に対応するために、農産物の加工から販売までを一貫して行う6次産業化が有効だと言われておりますけれども、今、最も難しいのは最終段階の販売であろうかということでございます。いわゆるつくりたいものをつくるのではなくて、売れるものをつくる、ユーザーが求めているものをつくるというマーケットへの発想が必要であります。また、ものを売り出すのではなくて、人の買いに来ていただくというような地域の魅力づくりも大切であろうかと考えております。このような考え方から、ほかの地域に対して波及効果があって、地域全体の活性化が見込めるような6次産業化の取り組みというものをモデル事業として、物的、人的両方の支援をしてまいりたいと考えております。  また、農産物加工施設等の整備要望をいただきましたらば、国、県等の事業を有効に活用するとともに、市としても支援事業の拡充を行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  6次産業をやってるところ、伊賀にもたくさんあるわけでございますけども、全国でもこの6次産業化ちゅうのはかなり広がってきております。事例挙げますと、京都の農地法人で九条ネギをただ細かく刻むだけ、刻んで袋に入れるだけでラーメン屋とか飲食店に卸していくと。それで2億7,000万も上げていくと。これ聞いてびっくりでございまして、ほんの少しのアイデアでこのぐらいの利益が上げられるということでございます。また、隣の甲賀市でも農地法人、甲賀もちというのをつくっておりまして、これがモチ米をそのまま売るのではなく、草もちとか、また米粉のめんですね、こういうのをつくって販売していると。それが今まで農業をやってきたときよりも2倍以上の収益が上がってきてるということも聞かさせてもらっております。  また、この伊賀市でもちょっとおもしろいことをやっている方がおられまして、クレソンをつくって6次産業化しようとしている方おられます。これクレソンはふだんは肉とかハンバーグとかのつけ合わせで出ているわけでございますけども、これをパウダーにしまして、こんなパウダーなんです。これ、クレソンの効能といいますと、これ食べるだけじゃなしに、医学的ちゅうか、健康食品にもいいちゅうことが言われておりまして、糖尿病とか、私みたいに、ぜんそくとか貧血の方によく効くって言われております。また、そういうことをあんまり書きますと薬事法にひっかかりますので、健康食品としてうどんとかパンとか豆腐とかケーキとかクッキー、プリン、アイス、かた焼き、ヨーグルトなどにまぜて食べると非常にいいんじゃないかなと。そういう方がおられます、値段まで言うたら宣伝になりますので、やめときますけども。  ちなみにこれで1月分らしいです。これで効能いろいろありますけども、また聞きたい方はいつでもパンフレットを出してもらいますので。  こういう分野にも6次産業化して頑張られておられますし、また、主に漬物とかその他いろいろなものが伊賀でもつくられております。この、つくられてるわけでございますけども、先ほど市長が言われましたように、一番の問題が販売なんです、これを一体どうしていくのかということ。市長によい御意見がございましたらお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  本当にその販売ということが大事なことでございますけれども、これまでの取り組みの中で伊賀市物産東京オフィスというのがございました。この事業は国のふるさと雇用基金を活用して、平成23年の1月から24年の3月までの15カ月間、伊賀市の物産PRと首都圏での販売の可能性を調査することを目的に実施いたしました。その間、丸之内における食材フェアですとか著名レストランにおける伊賀の食材を楽しむイベントも開催いたしました。  事後評価としましては、伊賀米、伊賀肉、アスパラガス、ナシ、ブドウ、有機野菜などが高い評価をいただいたということでございます。しかし、一方で、首都圏までの輸送コストが販売価格に付加されるために、価格競争力が弱くなること、それから、現在の生産数量では関西中部圏でほとんどが消費されてしまって、首都圏まで進出することが数量的に不足するということが問題として認識をされたということでございます。今後は地域内の消費を主とする産物と首都圏を含めた都市部での販売を見据えて増産する作物の峻別について、生産者ですとかそれから関係団体と十分な調整を行って、積極的に外部へ売って出る産物については私みずからがトップセールスで、東京等、首都圏での三重県フェアの参加ですとか、あるいはメディア交流会、あるいは三重県東京事務所との共同催事の開催、それから生産者を消費地に送り込んだ形の見える、顔の見えるセールなどによって、この伊賀の観光物産情報を発信し、販路の拡大に精いっぱい努めていきたいと思います。これは、ひとり東京だけではなくて、大阪でもいろいろなことがございますし、中京圏でもいろいろなことがございますわけですから、そのチャンスを逃さずに、私が先頭に立って頑張ってまいりたいと思いますし、それから、そのオランダみずがらし、クレソンのパウダー、地元ではシノビナでしたっけ。(「ああ、シノビナです」と呼ぶ者あり)シノビナですよね。というふうなブランドをつけていらっしゃるので、またそれもどんどん頑張っていただいて、この伊賀の物産として御紹介できる機会が来ることを望みたいと思ってます。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  ぜひ市長、トップセールスとして販売のほうに力を入れていただきたいなと思います。ちなみに、もうその東京のアンテナショップというんか、それはもう撤退したんですか。 ○議長(北出忠良君)  答弁願います。(発言する者あり)  答弁できますか。  産業振興部長。速やかにお願いしたいと思います。             (産業振興部長 川口正仁君登壇) ○産業振興部長(川口正仁君)  失礼しました。  もうこの伊賀市物産東京オフィスの事業は、先ほど申し上げましたように、23年1月から24年の3月までということで、この期間で終了をさせていただきました。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  わかりましたので。私、まだあるのかなと思ってたんですねんけども、早々と撤退してくれたということで、あとは市長の販売のお力にすがるよりないみたいな感じでございますけども、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  次に、農地の荒廃についてをお聞きしたいと思います。この質問は中岡議員が先日質問されたんですねんけど、私は青蓮寺土地改良区の中の荒廃地についての問題でお聞きをしたいと思います。  青蓮寺用水の土地改良区の畑の全面積は510町歩ございますけども、そのうちの80町歩が荒廃しているということでございまして、市としては、このこういう荒廃地ということを一体どのように考えられてるのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  青蓮寺のパイロットファームというのは、最初できましたころに、ブドウの大々的な栽培をするというようなことで立ち上がったのではないかというふうに記憶をしておりますが、その後、ブドウの収穫期が一時期に重なってしまってというようなこともあって、だんだんとその辺のところを撤退されていったようなことでございますけれども、そういう意味で、今、青蓮寺開発地域ということについて大変に耕作が進んでいないというような地域がまま見られまして、どうするかということでございますけども、国におきましては、平成21年の12月15日付で施行されました農地法等の一部を改正する法律によって、農地に対する考え方が所有から利用へと大きく軸足が移っております。株式会社やNPO法人による土地の賃貸が可能になりますなど、企業がこれまで以上に農業に参入しやすくなっている状況です。  農地法の改正によりまして、農業の新たな担い手として企業の農業への参入が注目されているところなんですが、土地探しから地権者との交渉、生産の安定化など、経営が軌道に乗るまでにさまざまな面で克服するべき問題が、課題がありまして、農業への参入が容易でないこともこれまた事実ということでございます。  耕作放棄地の増加は国民への安定的な食糧の供給のみならず、食料自給率の低下にも直結する重要な問題であります。三重県では企業等を新たな農業の担い手として位置づけ、企業の農業参入を促進するために、平成23年度から担い手育成課及び各農業改良普及センターに担当者を配置して、関係機関と連携しながら、誘致活動、参入支援、実態調査、参入就労拡大の検討などを実施しております。  特に企業の参入支援につきましては、ニーズや計画に合わせて対応することとしておりまして、まとまった農地の確保ですとか、それから地域住民とのコンセンサスづくりなどの支援を行っております。ただいまのようなことで申し上げますと、本年、三重県より伊賀市に青蓮寺開発地への誘致の話にあった件でございまして、2014年を目標に農場開場したいとの計画がございます。およそ10ヘクタールの農地の集約を目指しておりますけれども、地元の受け入れ体制等について、三重県ですとか青蓮寺用水土地改良区を交え協議を重ねていくことと現在いたしております。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  青蓮寺のほうも御多分に漏れず、土地の所有者というのはだんだん高齢化してまいっておりますし、また兼業でされてる方もおりますけども、徐々にそういう荒廃地というのがふえてまいっております。  そこで、やはり大きな、先ほど言われましたけども、企業とか農業を主体とされている方とか、そういう方の誘致を市としてお願いしたいなと思ってるわけでございますけども、今までも大体10町歩あたりを貸してくれとかそういう話があったんですが、なかなか思うようにいかずというところで、今も一つ大きな企業との今、話し合いをしている最中であります。そういう中で、そういう企業との話ですね、こういうのには市としても中に入って相談できることなのかどうか、その辺のところをお聞きいたします。 ○議長(北出忠良君)  産業振興部長
    産業振興部長(川口正仁君)  ただいまの青蓮寺借り畑地の件のお話でございますが、それでよろしかったでしょうか。(「はい、そうです」と呼ぶ者あり)  現在、県並びに伊賀市ともども、ただいま御質問にありました件につきましては、これからいろんな課題に対しまして協議を重ねて取り組んでいこうということで話をさせていただいております。今回の申されておりますことは、大手のスーパーのほうへ総菜チルドとして、材料としてカットしたお野菜をお届けするために生産をしたいという、こういうお話でございました。やはりまとまった面積での参入を御計画いただいておりますことから、多くの農地を必要としておるようでございまして、当然地権者の方との貸し借りの問題とかそういったものがこれから詰めていかなくてはならない重要な課題でございます。そういった課題をまずテーブルの上にすべて出しまして、それぞれのできること、そういったものをまず見きわめた中で対応しようというところで協議を進めていく、そういう話でございます。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  ぜひそういう土地を借りてくれるとかいう企業等がまたございましたら、ぜひ御紹介いただけたらなと、そのように思います。  また、圃場整備をするに当たって、皆、各戸の地権者はかなりのお金を払って、あの圃場整備をしております。毎年、水を使っておりますから、賦課金も払っております。少しでも農地の方が楽になれるように市としても御支援願えればなと、そのように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、まちづくりについてお聞きいたします。  これももう先ほど本城さんも大分言ってくれたわけでございますけども、私からの見方での質問とさせていただきますけども、私は、まちづくりということにつきましては以前にも質問をさせてもらったことがあります。やはりこの上野町、城下町にマッチしたまちづくりということをしていかなければならないと思うわけでございますけども、何か私が見るに、中途半端なまちづくりを今までしてきたんではないかなと、そのように思うわけでございます。  それで、市長は昨日、彦根、長浜の例を挙げて答弁をされておったわけでございますけども、私もあのような町並みちゅうのはやはりつくっていただきたい。また、つくることによって観光客がたくさん見えると、そう思うわけでございますけども、市長として、この上野町をまずどのように変えていきたいかなという、その気持ちをお聞かせいただけますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  議員おっしゃっていただいたように、頑張っていらっしゃる方は頑張ってるんですけど、そうでない方はそうでないという中途半端なまちの整備というのが本当のところではないかなというふうに思います。これからは本当に、今、コンテンツたくさんあるわけですから、そうしたものが生かせるまちづくり、町並みづくりというのが大事になってこようかなというふうに思います。  伊賀上野はよく小京都と言われますけれども、小京都の要件というのは幾つかありますけれども、周りを山で囲まれていること、そして碁盤の目並みのまちであること、伝統的なお祭りがあること、伝統的な工芸があること、そしてもう一つ、どうしても我が町にクリアできないことは、まちの中を清冽な流れが、水があること、水のある風景ということがない、これは欠格事由というふうになるわけですけども、そういう意味でいきますと、この私たちのまち、高台でありましたり、水の風景はありませんけれども、そうした潤いのある水の風景というのも、何らかの知恵を絞って、その風景の中に取り組んでいくようなことも大事ではないかなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  この上野のまちを観光客が楽しく回れるという、そういうまちづくりをしていかなければならないわけでございますけども、その中で、歩いている中で、やはり気になるのがトイレでございます。これ、まちの中にトイレが、公衆便所がございません。  その中で、空き地にポケットパークをつくるというようなそういう案があったように思うんですけども、これは現在どのようになっておるんかお聞かせください。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。             (建設部長 澤井成之君登壇) ○建設部長(澤井成之君)  ただいま空森議員さんのほうから、ポケットパークとトイレのお話がございました。  そのポケットパークですが、中心市街地活性化事業の51事業の中に入っておりまして、今現在は中心市街地活性化エリア内にポケットパークを2カ所程度整備するちゅうことで、予定でございます。  それと、トイレのお話もございました。  町なかにトイレが少ないちゅうことでお話があったわけなんですけども、今現在、ここは、中心市街地エリア内で利用できるトイレちゅうことで御紹介いたしますと、上野公園内、だんじり会館、ハイトピア伊賀、ふれあいプラザ、伊賀鉄道広小路駅、銀座中央駐車場、それと上野恵美須町・・・・ちゅうことでございます。 ○議長(北出忠良君)  会議の途中ですが、休憩といたします。再開は午後1時といたします。             (午前11時56分 休憩)             ─────────────             (午後 1時00分 再開) ○議長(北出忠良君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  食事も終わりましたので、トイレの話はあれぐらいにして終わりたいと思いますが、町並みで、城下町らしい町並みちゅうのはこの上野町にたくさんあるわけですけども、特に伊予町とか中之立町通りですね、あの辺の特に中之立町は蓑虫庵に行く動線でありまして、前に愛宕神社が見えて、後ろを向いたらお城が見えるという非常に景観的にもいい筋なんですけども、この辺のところをやはり観光客が歩いて楽しめるような町並みちゅうのをつくっていったらいいんじゃないかなと私は思っております。また、町並みもそうなんですねんけども、観光客を呼ぶのに一つの手といたしまして、食べ物を主体とした観光、私、食べることも飲むことも大好きでございますので、特に観光地に行ったかて、どこかにうまいものがないか、どこかにうまい飲み物がないか、そういうのをまず探して、観光のほうはついつい二の次になってしまうわけでございますけども、この伊賀には、米もうまいし肉もうまいし、おいしいものたくさんございますけども、やっぱり食で観光客を引きつけるちゅうのも一つの手じゃないかなと思うわけでございますけども、この点につきまして、市長、どう思われますか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  観光地を訪ねた楽しみは何かというと、私たちが知らない世界を見られるということ、あるいは心が安らぐということと同時に、おいしいものが食べられるかなというふうにして期待感を高めていくわけです。いろいろなおもてなしがあったり、すばらしい観光地があったりして、そしておいしいものを食べたら、ああ、いいまちだった、また来たいなというふうになるのは当然でございます。ですから、この伊賀上野も素材としては本当にいいものがいろいろあるわけですから、そうしたものを工夫によって手軽なおいしいものに育てていく、つくり上げるという努力をやっていくことが大事ではないかなと思います。名張市さんのほうでは名張の牛汁というようなものをつくっていらっしゃいますが、そういうふうな工夫をして観光客に、しかも大枚を払っていただくのではなくて、経済的負担も少ないような手軽なおいしいものをということで考えていくべきだろうなと思います。  ちなみに私、伊賀上野のお土産は何がよいかと聞かれたときに、最近あちらこちらで言ってますのは、伊賀は牛肉がおいしいですと。いいお肉を買って帰るのもいいですが、手軽なお値段でおいしいお肉が食べられる方法を一つ教えてさしあげますと。  それは、市内のお肉屋さん、すべて伊賀肉を置いておりますから、そこの切り落としを買って帰って食べていただいたらとてもお手軽でおいしいですよというようなことをやっておりますので、そういうようなインフォメーションも大事かなと思います。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  ぜひその町並みだけでなくして、食のほうも大いに一緒にコラボしてPRしていただけたらなと、そう思います。  また、観光と町並みとか、そういうので観光課が、何かがそういうテーマをつくってPRをするとか、そういうことはやってないんでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  以前、議員さんのほうにもお配りさせていただきました。一つの「daco」ちゅうことで、これは伊賀弁の「だあこ」ちゅうか、来ていただこうとか、食べていただこうとか、そういう意味でございますけども、これはタウンマネジャーの加藤さんがしていただいているわけなんですけども、これは今現在、第6号ちゅうことでございます。今現在、登録者数ですけども350件、今まで掲載された店につきましては64件でございます。そういう形の中でPRをしていただいております。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  その、「daco」という本なんですけども、それは飲食店はごく一部書いていくだけ、それともこの伊賀市のやつが全部載ってるとか、そんなんではないんですわな。  ちょっとどれぐらいの、済みません、私もちょっと見てなかったもんで。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  先ほども申し上げまして、今現在この中で、今まで第6巻ちゅうことで、記載されているのが64件、その中には和菓子屋さん、酒屋さん、旅館、銭湯、食べ物屋さん、いろいろございます。そういうシリーズとかそういうようなんで記載していただいてますので、またごらんになっていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  よくいろんなまちちゅうか、市に行きますと、食べ物屋さんと、それこそ夜のスナックまで御丁寧に紹介してくれてある本ちゅうか、雑誌貸してくれますわね。うちのまちにはこのお店がお勧めですよみたいなあれで、値段まで大体入っていると。あれ、実に飲みに行く、食べに行くときには重宝します。ここへ行ったら何ぼで食べられんねやな、ここへ行ったら何ぼで飲めんねやなちゅうのが大体わかるもんですから、こういう本っていうのは出すつもりはありませんか、どうですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  情報を提供するということは大変重要なことでありますので、そうしたものはコンパクトにまとめられたもの、大事だと思います。  「daco」という本ですけども、これは市でやっているものではありませんけれども、内容的に大変にハイクオリティーなもので、せんに見せていただいて、ああ、こんなことをやっておられたんだ、こんな観光の振興策を加藤さんのところでやっておられたんだということで、もっと早くかられこを市のほうと協力してしっかりと進めていったら、また新しい局面が見えてきたのにということで彼と話をしたときには、今後一緒にやらせていただきたいというふうにはお話をさせていただいておりますので、本当に観光客の立場に立って、そして私たちの市民サイドからもどういうものを発信したいのかということをマッチングした、そうした情報の雑誌といいますかパンフレットというようなものを一緒になってつくっていければというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  空森栄幸君。 ○14番(空森栄幸君)  ぜひ、そういう夜も安心して食べる、飲めるパンフレットをつくってあげたら観光客の方も安心して飲めるんじゃないかと思うし、また、伊賀のおいしいものもどんどんよくなっていくんじゃないかなと、そう思います。ぜひそういうぐあいの取り組みを考えていただけたらなと思います。  以上で私の質問のほう、終わらせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  これをもって空森栄幸君の質問を終了します。  次に、質問順位第16番 渡久山カナエ君の質問を許可します。  渡久山カナエ君。             (15番 渡久山カナエ君登壇) ○15番(渡久山カナエ君)  15番、渡久山カナエでございます。  きょうは防災・減災対策として、これに特化して質問をさせていただきたいと思っております。  先週の火曜日に、この質問を通告をさせていただいたところでございますけれども、3日後の7日には震度5弱の、東日本大震災の余震と見解が示されましたけれども、東日本で震源地も本当に近いところでの地震が発生をいたしました。そしてまた、けさは朝9時過ぎですね、福島で震度3という、そういった地震も起きました。まだまだ余震も心配されるところではございますし、不安を抱えたままで日々過ごしておられる方もお見えだと思います。大変ストレスのたまることでもありますし、けがをされた方もおられます。そういった方々に心よりお見舞いを申し上げるところでございます。  そういった大規模な地震、私たちの地域でございますと東海、東南海、そして南海の連動というところで南海トラフ巨大地震の発生が懸念されるところでございますが、そういった、いつ起こるかもわからない大災害への備えというのは大変重要であると思います。  きょうは主にソフト面での質問をさせていただきますが、まず1点目として、女性の視点からということで質問をいたします。  東日本などの大災害での教訓の中で、女性の存在というのが、また活躍というのが大きくクローズアップされております。当然といえば当然ではございます、人口の半分は女性であると思っておりますので。ところが、伊賀市におきまして防災の一番中心的な役割を果たしていくその意思決定の場所、伊賀市防災会議がございますが、その会議のメンバーさんですね、委員さんが37名のうち2名が女性ということで、まだこの2名という数字もつい最近就任していただいたのではないかと思っております。  そういった中で、本当に女性の視点からの防災というのを考えていっていただけるのかどうかというのは、もちろん今の2名に関しては女性の代表でございますので大変頑張っていただいていることも後々申し上げますけれども、そういった中で、市長におかれまして、まず防災会議の委員さんが上限50名というふうに聞かせていただいております。その中で、分類の中で特に市長が認める者という分類があるということで聞かせていたただいてまして、その中でやっぱり女性という登用というのはとても大事だと思いますが、ここのところをまず1点目で市長にお尋ねをさせていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。後は自席です。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  仰せのとおり、世の中半分は女性でございます。女性の視点からの防災対策、あるいは女性の防災リーダーの委員登用というのはどうなのかということでございますけれども、国の防災基本計画には、平成17年に女性の参画、男女双方の視点が初めて盛り込まれました。平成20年には、政策決定過程における女性の参加が明記されました。この流れを受けて、地域防災計画にも女性の参画、男女双方の視点が取り入れられつつあるところです。具体的な政策にまで反映されているとは言えない状況であるのが残念なところではございます。  伊賀市防災会議の委員につきましては、伊賀市防災会議条例第3条の規定に基づいて、国や県、警察、消防などの関係機関、自主防災組織構成員及びそのほか特に認める者のうちから37名の方に委嘱をしております。で、この37名のうち女性の委員の方2名ということで、登用率5.4%ということです。  また、県下8つの市を調査いたしましたところ、少ない市では女性がゼロ、一番多いところでは43名中8名、18.6%で、平均ではおよそ8.9%の女性の登用率ということになっています。登用率の低い原因としましては、それぞれの各機関の代表者が男性が多いことというようなことでこのような数字となっていると見られております。しかし、このような中、8つの市とも女性委員の登用向上に向けた検討をしている状況であります。東日本大震災後、避難所での着がえ、授乳等々、さまざまな点で女性への配慮が足りないという問題も出てきております。そういうようなことで、伊賀市におきましても、女性の視点は被災者支援の充実のためにも最も重要な課題の一つだと認識しておりますので、この点を踏まえてこれからますますそうした女性の視点がふえるように、生かされるように頑張ってまいりたいと思います。
     現在等々の状況につきましては、前川部長のほうより、もう少し説明をさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  人権生活環境部長。             (人権生活環境部長 前川 清君登壇) ○人権生活環境部長(前川 清君)  伊賀市の防災会議については、先ほど市長が述べたとおりでありますけども、附属機関の委員等の専任に関する基準というのがありまして、この中に附属機関への女性の参画の促進のため、女性の委員登用については附属機関の定数の40%以上に努めることということを定められております。こうしたことから、平成23年3月に第2次の伊賀市男女共同参画基本計画を定めております。この中に、市議会等への女性の登用率は40%ということになっております。それで、6月末現在の女性の登用率ということでは31.2%ということになっております。現在90ぐらいの庁内での審議会があるわけでございますが、その中で40%を超えているところもかなりあるわけでございます。そして、全く女性の委員がいない審議会もありまして、登用率の低い審査会におきまして、1月から、なぜ女性の委員が少ないのかと、改善を求めてヒアリングをやらせていただこうというとこで進めているところでございます。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  審議会などの女性の登用率というのが40%以上を目指しておられるということですけれども、現実の防災会議のメンバーさんとしては、今、市長がおっしゃっていただいた5.4%ということ。ということは、市長、さっきの質問でも答えておられましたけれども、目標に達成すればそれでいいということではなくって、ましてやまだまだ5.4という数字は低いわけですので、ぜひこれは早急に、災害はというのはいつやってくるかわかりませんので、本当にそういう意味では早急にやっぱりそのことについて前に進んでいっていただきたいと、このように思います。  そこで、11月の5日なんですけれども、男女共同参画ネットワーク会議ですね、そちらのほうで会員の交流会がございまして、私たち女性議員もその会員にならせていただいておりますので参加をさせていただきました。そのときの御意見の中に、本当にいろんな、ほぼ女性でした、男性もおられましたけれども、それぞれの地域の中で皆さん活躍もしてくださってるわけですけれども、団体の中でも、また地域の中でも。ですけれども、その女性の存在が認められていない現状をお話をくださった方もおられました。先ほどの防災会議っていう話は、これは伊賀市の中心の中でしていただく意思決定の場です。でも、災害が起きたときの現場というのは、これは地域です。  地域の中でその女性の視点というのが生かされないということは、これはもう大変大きな問題であると思うんですね。そういった意味では、女性防災リーダーの育成というのをやっぱり中心でしていただきながら、またその次には、そのリーダーが地域に戻ってきていただいてリーダーシップを発揮をしていただく、こういうことが大変重要であると思うんですけれども、女性防災リーダーの育成に対してどのようなお考えがあるでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  おっしゃるように、女性が防災・減災のための享受に大きな役割を果たすと期待が全国的に高まっているわけであります。  例えば、災害時の避難所における女性被災者へのきめ細やかな配慮、高齢者のケアなど、女性の中心的な役割が期待されております。しかし、一方では地域の防災活動への参加という点では男性より女性の参加が少ないとの統計も出ておりまして、女性の家庭での責任も配慮しながら、防災・減災分野に女性の参加を促進することが、この地域防災力の強化に向けた重要な課題となっているわけであります。  伊賀市各地域の自主防災体には女性の役割が組織立てされ、訓練等で活動をいただいているところもありますけれども、まだまだ地域によっては温度差があります。地域防災の中核を担う消防団におきましても、全国的に女性消防団員をふやす取り組みが積極的に行われております。伊賀市消防団においても、平成25年4月1日から消防団本部に女性消防団10名を設けるため、地区での説明や募集を行い、既に2名の方に入団届をいただいておりますし、説明させていただいた中で、あと数名の方の入団がお願いできると確信しております。女性の地域防災の参画と防災リーダーとしての役割が大変期待されるところであります。防災・減災における女性の参画拡大していくことが急務、必要であるというふうに考えております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  ぜひ、今、市長おっしゃっていただいたような女性消防団の登用というのを、現在2名の申し込みがあったということで、ぜひやっぱりこれから先も進めていただかないといけないということを思います。そして、その方々がそこでとどまるということではなくって、やっぱり申し上げたように、地域の戻っていただく、その中で発揮していただくということが大事ではないかと思います。  そこで、女性だけではないんですけれども、私たち公明党では静岡県で始まりましたHUGという、これは避難所運営ゲームという、それの頭文字をとったのがHUGなんですけれども、そのゲームというシミュレーションを活用して研修を行ってまいりました。私自身は県でも研修を受けてきたんですけれども、そういったHUGというシミュレーションは、実際に災害が起きた場所にはなかなか私たちは今現在は行けないわけです。ここでもちろん災害が起きてもらうことも本当は困るわけですけれども、そういったことが机上でシミュレーションができるというのがこのHUGなんですね。実際も伊賀市でも、そのHUGのツールを使っていただいて、市民の方にも出前講座的なこともしていただいているはずなんですけれども、そういったことを啓発というのはどのようにしていただいているのかということをちょっとお答えいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。             (総合危機管理室危機管理監 石橋勝美君登壇) ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  失礼いたします。総合危機管理室の石橋でございます。  今、HUGのことで質問をいただきました。ソフト面ということでお答えさせていただきたいと思います。現在進めております防災備蓄倉庫や防災資機材の整備など、ハード面の整備だけでは眼界がございます。さきの3・11東日本大震災や他市の例を見ましても、組織が充実している地域では、いざということにリーダーの適切な指示や地域住民の適切な防災行動によりまして災害を少なくし、減災が図れております。  災害が起こったときに真っ先に力を発揮するのは、被災現場にいる地域の人たちでございます。  市といたしましては、ハード面とソフト面が車の両輪のごとく機能すべく、各地区市民センターなどへ出向きまして、伊賀市防災計画などについて出前講座を開催させていただき、防災への心構えなどお話をさせていただき、意識の高揚に努めさせていただいております。4月以降に6回6講座を実施しまして、11月の2日には地区市民センターへ出向きまして、避難所運営ゲームであります、先ほどの説明がございましたHUGの講座を実施し、参加した人が各テーブルに賦与されたカードの情報に対し、参加した人たちがいろいろなことを考えアイデアを出されるなど、地区の避難所ごとに合った有意義な訓練であったと好評を得ております。  また、各地におけるイベントなどに参加し、ブースを設けさせていただき、防災の啓発に図っているところでございます。4月以降、各種イベントへの参加が10回、今後もハード面だけでなく、心構えや自助、共助等につきまして啓発に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  HUGに関しては1回というふうな受けとめ方をしましたけれども、私は自分が体験してHUGというのは本当に必要な研修であるというふうに思っております。研修会へ行ってお話を聞かせていただくだけではなくって、やっぱり自分が体験するということはとても大事だと思いますし、自分の役割もその地域でしていただくと、図面もやっぱりそこの見取り図がはっきり出てきますので、そうした中で、体育館であったりとか、小学校での避難所ということを考えましたら、体育館での役割、そしてまた各教室での役割というのも全部わかってきますので、その体験というのはとても大事だと思っておりますので、ぜひ総合危機管理室のほうでもそのHUGの啓発というのを特にしていただきたいと思います。特にこれは、何度も申し上げますが地域ということを考えますと、住民自治協議会単位ということで研修を受けていただくのが、これは成果があるのかなというふうに思いますので、お願いしたいと思います。  そうしたら2点目ですけれども、防災アンケートの結果からということで、これは何の防災アンケートかなということで思われるかもしれません。ちょっと説明させてください。  公明党では、ことしの6月に名古屋大学の福和教授をお招きいたしまして、防災・減災ミーティングというのを伊賀市文化会館で開催をさせていただきました。福和先生からも大変厳しいお言葉もいただいたところなんですけれども、その中でも、例えば、会場1,000人ぐらい来られてますが、その中で各それぞれのおうちの家具の固定でですね、そういったことをされてる方はおられますかということで、手を挙げた方が本当に少なかったんですね。これはあかんなということで、ちょっと先生も力を入れて講義をしてくださったところでございます。  そこでそのミーティングを受けた後に、私たちもアンケートの調査、聞き取り調査をさせていただきました。これは市民の方、住民意識調査ということと、そしてもう1点が防災に関する事業所の意識調査ということで、この2つに分けて調査をさせていただきました。その中で見えてきたことなんですけれども、今の家具の固定というのも、これも課題が大きかったんですが、それはちょっと横に置かせてください。で、一番気になったことが、各県内ですね、三重県の市町が実施している無料の木造住宅耐震診断制度があるのを御存じですかという設問をさせていただいております。そこで、答えは知っているか知らないかということですが、知っている方が40%、知らない方が60%だったんです。そして、その耐震性がないと判断された家屋に対して、耐震補強を行う場合、市町からの補助制度があることを御存じですかという設問もその次にさせていただきました。そしたら、知っていると答えた方が32.4%、知らないと答えた方が67.6%ということだったんですね。  つまり、これは市の広報ででもこのことを啓発というのはしていただいてることは私たちはわかっています。ですけれども、ここで申し上げたいのは、市長の所信表明の中ではっきりと申していただきました。これ、南海トラフのことも含めてですけれども、防災に関しては市民の皆さんが住む住宅の耐震補強が最優先に取り組まなければならない課題だと考えていただいております。まさしく今、このアンケートはことしの6月から4月にかけてとらせていただいたわけですけれども、まだまだ啓発というか、市民の方に知っていただく、そして、知っていただいただけではなくって、昭和56年3月31日以前に建てられたおうちに関してのサービスですね、このことをしっかりやっぱり実行していただかないことには、私たちの命も、そして財産も守れないということだと思うんですね。市長がこういうふうに所信表明にも書かれておりますので、市長は具体的にどのようにこの耐震診断を進めていかれるのか教えてください。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大変に重要な問題で、私はるる申し述べてきたことで、この巨大南海トラフ地震で32万人以上の方が亡くなるというような中で、私たちのまちから死者を出してはいけないというふうなことを申し述べてまいりました。そのために無料の耐震診断、そして耐震補強工事の補助等を受けてくださるようにということも申し述べてまいりました。ただ、この現状としてこのまちでは、三重県下でも下から数えてよいくらいの耐震補強のリフォームの実施率ということでございます。こういう状況ですので、私たちはしっかりとそのシステム、制度の周知を図るとともに、今度の予算で耐震補強工事に対する補助を倍にふやしております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  そのように上限がやっぱり今までが低かったというのもありますが、といっても申し込みの件数も少なかったのも事実でございます。ですので、このことに関してはやっぱりPRというのをしっかりとしていただかないと、市民の皆様には伝えにくい部分ではあると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。  そして、先ほど事業所に関しましてもアンケートをとらせていただいたところ、事業所に関しましては、私たちの人数3名で行った調査ですので大変少ない事業所さんの数ではあるんですけれども、実は16社の事業所、企業とかさせていただきました。  一番びっくりしたのは、先ほどと同じなんです。事務所棚、OA機器、機械等の固定を行っていますかという質問をさせていただいたところ、行っていない事業所さんがすべてでした。16社、全社がそういう固定を行っていないということ。つまり、自分の家では自分の寝る場所も確保しないといけないということもあるし、例えば食器棚なんかは倒れてくるといろいろ瀬戸物も割れますので、そういったことも考えると厳重に固定もされているところも多いかと思いますけれども、やっぱり会社となるとちょっと考え方が違うのかなというふうに思います。それは、ここの伊賀の市役所でも同じだと思うんですね。やっぱりそこの意識づけというのがとても大事だと思いますので。これは企業のことですけれども、企業さんとしてはもう一つ、地震が起きたときの対応マニュアルとか、そういうことの配布とか、防災知識の普及とか教育のためのパンフレットの配布なんかは望んでいますというお答えもいただいているんですね。ですので、ぜひ企業さんへの啓発も含めて、これはちょっとお願いだけさせていただきたいなと思います。結果に関しては、また後ほど危機管理室のほうにお渡しをさせていただきたいと思いますので、御参考に見てください。  そして、もう一つのアンケートです。これは県内のある市で職員さんに、その市の職員さんに対しての防災対策のアンケートをとられました。そこで見えてきた課題というのも、やっぱり先ほどの個人のおうちの耐震診断のことですね、そういうことも耐震診断を受けていないという御家庭もありましたし、そして転倒防止のための家具を固定しているかという質問に対しても、ここも40%の方が固定をしていないと答えたんですね。住宅用の火災警報器、これは基本的に法律で義務づけられました。ところが、それも設置していないおうちが19%あったという結果が出たんですね。ですので、これはある市ということですけれども、まさにこういうアンケートをとっていただくことが、伊賀市の職員さんも、まずその意識を高めることができるのではないかと思うんです。そして、その中から結果として見えてきたものが課題としてきっと浮き上がってくると思うんですね。そこでどう対応されるかということは、もちろん市長初め、危機管理室の方々が中心となって、まずはやっぱり職員さんに意識を高めてもらうという方策はとっていかないといけないと思うんですけれども、伊賀市としてはアンケートを職員の皆さんにとられるということの御計画とかありますでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  アンケートということについていいましたら、私、着任しましてから即1つアンケートを出しております。これは職員の皆さんすべてに、この防災ではありませんけれども、みずからの抱える仕事の問題点、課題、そうしたことを短く書いていただくと同時に、これは今までやったことはないと思いますけれども、職員から上司をどういうふうに見ているか、感じているかというようなことも、そのアンケートの中に書いていただくことにいたしました。それはもう既に実施しておりますけれども、そういうような中で、またそうした防災に関する意見というのも出てこようかと思いますし、そして、また別に、他市の話ではありますけれども、大変まだまだ防災意識が低いということでありますから、この我がまちにおいても、しっかりと市民の安心・安全を担っているわけですから、その担い手がどれだけの防災意識を持つかということが大事でありますので、アンケート等だけではなくて、いろいろな研修等も含めてやっていくのは当然のことだというふうに考えております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  特にこの本庁舎ですね、耐震がなされるまではやっぱり危険がいろんなところで発生するかと思います。ですので、そのことも踏まえて、今、市長が行っておられるアンケートの中にも、きっとそういう不安も出てこようかと思いますけれども、またそういう不安が出てこないことには意識も高まっていきませんので、啓発も含めてぜひ防災に特化するアンケートもおとりいただきたい、このように思っております。  そうしましたら次、3点目ですけれども、災害時の後方支援の取り組みということで、東日本のときには3・11後に内陸でありました遠野市が後方支援をされまして、これも大きく評価をされているところでございます。伊賀市におきましても、市長が所信表明でおっしゃられましたけれども、大災害が来たときには伊賀地域というのは津波の心配がないというところで、県内で唯一バックアップ機能を担えるということを書いていただいております。ですので、そういった意味でも、その表明の中身というのは、市民病院のあり方の中で書いていただいているわけですので、そこのところは大いに期待をさせていただくところでございますけれども、現状の支援の仕方として沿岸部で大きな災害が起きたときの後方支援というのは、伊賀市としてどのように考えておられますか。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。 ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  失礼いたします。後方支援ということでございます。平成12年9月に当時の県下69市町村と三重県との間で、三重県市町村災害時応援協定が締結されまして現在に至っております。昨年3・11東日本大震災や紀伊半島大水害などを踏まえまして、本年8月23日、三重県市町災害時応援協定が再締結されました。その主な内容は、県下市町をブロック別に分け、応援派遣を行うというようなものでございます。  まず、災害が発生した場合で要請があったときは、津市へ応援派遣をいたします。  また、大きな災害時に要請があった場合は、紀州ブロックへ派遣をいたします。なお、荒木地内旧農業高校跡に来年3月に完成予定の三重県伊賀広域防災拠点は、県のほうでも後方支援の拠点として考えております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  今聞かせていただいたお話では、災害、基本的には津に応援を行っていただく、そして、大きな災害が起きたときには紀州ブロックのほうに応援を行っていただくと、そして、三重県の伊賀地域の防災拠点として県立の元農業高校、今もうしていただいてますし、これが来年3月には完成をしていくということをお答えいただきましたけれども、今ふと、その農業高校が、私、今ソフトのことを質問してるんですが、ちょっとハード面を1点だけ聞かせていただきたいんです。その荒木の農業高校というところで拠点にしていただくということは、災害が起きたときに緊急輸送道路というのが指定されてると思うんですけれども、163というのはどうなってるんでしょうね。  今聞きたいのは、荒木の農業高校から多分1キロほどしか離れていないところに寺田橋がございます。思いっきり老朽化した寺田橋が、あそこが落ちたときにどういうふうにしていかれるのかなというふうなちょっと疑問が今ありましたんで、ごめんなさい、教えてください。 ○議長(北出忠良君)  消防長。             (消防長 山中治紀君登壇) ○消防長(山中治紀君)  今、ただいまお尋ねの件ですが、どちらかといえば寺田橋は古いということで、大山田方面へ行くとすれば友生のほうを向いて蓮池から平田のほうへ抜けていくと、そういうふうなルートを考えておりますし、津のほうへ行くんであれば青山の方面に行ったり、そういうふうなことも考えております。以上です。 ○議長(北出忠良君)  建設部次長。             (建設部次長兼建設1課長 北山太加視君登壇) ○建設部次長兼建設1課長(北山太加視君)  緊急輸送道路のことでございますが、名阪国道は第1次緊急輸送道路になってございます。その結線となります中瀬のインターチェンジを起点といたしまして、奈良方面が第1次緊急輸送道路、津方面が第2次緊急輸送道路ということで、その第1次緊急輸送道路と市の分庁舎とか、そういったものを結ぶ、あるいは広域防災拠点を結ぶ道路がその格付の部分になるわけでございますが、今申し上げましたように、中瀬インターから津方向のところで寺田橋がございます。御指摘をいただきましたように、大変古う橋がございますが、県に確認をいたしましたら耐震診断は今の時点ではできていないということでございますが、地震時に対応いたしますために橋げたが落ちてはいけないということで、落橋防止対策は既に済んでおりまして、通行の安全は確保できるものと、そういう状況にございます。  また、将来的にではございますが、現在寺田橋のかけかえ計画を調整していただいておりまして、その調整が終わった後に長期間の事業費が、あるいは期間が欲しいわけでございますが、その時点で耐震化が図れるという計画をしていただいておりますので、市のほうもそのかけかえの計画については関与をさせていただいて、できるだけ早い計画が進むように考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  やっぱり市民の方、とても心配されている橋なんですね。特にやっぱり、今おっしゃっていただいた県の拠点がそこにできるということであれば、それに付随してしっかりとこれも、落橋防止ということではありますけれども、丁寧にやっぱり市民の方にわかるように教えて、情報発信もしていただきたいと思います。  そして4点目ですけれども、災害時の情報発信ということで、それに関しましては、今、公式ホームページによります代理掲載というのがいろんな市でされているんです。  これ、先ほどの後方支援とも絡む部分ですけれども、その3・11の災害直後に宮城県の大崎市というところが被災をいたしました。そして、その直後にホームページが使えなくなったという、サーバーが使えなくなったというところで、姉妹都市として連携をされている北海道の札幌のすぐ近くにあるんですが、当別町(とうべつちょう)と読むんですかね、ごめんなさい、そこと連携をとられて、発生直後にその大崎市からそちらの北海道の町に依頼をされました。  何を依頼されたかというと、ホームページの代理掲載を要請されたんですね。2時46分、地震が発生しています。そして、その後の5時、17時ですが、その時点でもう既に対応を開始されました。どんなことといいますと、全情報機器がダメージを受けていることを想定して、可能な限りの支援や環境構築を行うことを基本として対応ということで、そして、その夕方の6時には大崎市からいろんな情報が当別町のほうに行きます。それは、メールで取得したりとか携帯電話が使えたときとか、あとGメールであったりとか、そういうところからどんどん市の職員さんが北海道に向かって発信をするわけですね。そして、その中でも最速の手段を選択しながら、それを、そちらのほうのホームページにリアルタイムに更新をされていくんです。それは避難所のことであったり、人的被害であったりとか、給水状況とか、医療機関がどこが診察していただけるよっていう、そういう確認であったりとか、あとライフライン、学校、そういう本当にありとあらゆる市民の方が欲しいと思う情報がそちらのほうに届けられて、それが発信される。そうすると、どういうふうに市民の皆さんがその情報を得られて、そして、そのアクセス数なんですけども、その3月11日に発生して、その日の夕方の5時からはそのホームページが、もちろんもともと生きてますが、大崎市の情報が上がってきます。そして、3月の19日に大崎市ではホームページが再開できたんですね。それまでの約1週間、8日間ですかね、その間のアクセス数というのが通常の約10倍で、毎日というか、平均1日2万件のアクセスがあったという、そういうことが現実にあったんですね。それは何の準備もなく、言うたら、姉妹都市ということだけで大崎市の職員の方がそちらのほうに依頼をされたわけですね。でも、そのときにすぐに対応ができるというのはすばらしい、やっぱり職員さんの日ごろの研さんによるものでもあると思いました。  その後、秋田市と徳島市が連携をとられたり、そして千葉県の浦安市と茨城県の下妻市というところも同じような連携をされました。三重県におきましては、つい最近ですけれども、津市と北海道の上富良野町がこの連携の協定を結ばれました。もちろんだから、今、津市のホームページを見ていただくと、こちらのほうはホームページからブログに飛ぶんですけれども、そのブログを見せていただきますと一切まだ動いていません。協定を結びましたという画面しか出てきません。つまり、まだ災害が起こっていないからなんですね。なので、そういう災害時のときのホームページの代理掲載というのは、結構これはありがたいツールなんではないかなというふうに思ったんです。  伊賀市ででもいろんなところと災害の協定は結んでいただいておりますけれども、津市さんがおっしゃってたのかな、やっぱり近いところではなかなか同じように被災してしまうとどちらもが応援できないというふうな状況になるということでしたので、そういう意味では離れたところがいいですねというふうなことでおっしゃっておりました。ですので、ちょっと調べさせていただいたら、伊賀市の場合ですと、一番離れたところだと東京都の国立市というところが災害の応援協定を結んでおられます。例えば国立市で、これも起きてもらっては困りますけれども、やっぱり懸念されているのは首都直下型地震でございます。そうしたときに、こちらのほうは南海トラフの懸念があります。そして、お互いに別の災害を受けたときにはそれぞれが応援することができるなというふうにも思いますので、ぜひこれは一つ提案ですけれども、伊賀市のほうでもぜひ取り組んでいただきたいと思ってますが、いかがでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  危機管理監。 ○総合危機管理室危機管理監(石橋勝美君)  失礼いたします。議員がおっしゃられた相互応援協定でございますが、本年2月の16日に東京都国立市と締結してございます。その中での応援の種類でございますが、今言われましたブログの関係の締結種目はございません。人員、物資等の提供というところで現在は結んでございます。ただ、協定を結ぶかということにつきましては、相手方の国立市のほうもありますので、今後考えていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  市長。
                (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  その代行ブログの件でございますけれども、運用については技術的な面から申しますと、そんな難しいものではないということで、方法としましては、私どものホームページ、民間の事業者のブログのリンクを設定する、張るということで簡単に設定できるということでございます。ホームページ上ではバナーはずっとございますけども、災害のないときには使用をしない。災害発生時に当該自治体から要請を受け、書き込んで周知するということになります。強いてデメリットを申し上げれば、画面上のスペースが少し狭くなるということぐらいかということでございます。また、経費的な面では、津市にこれもお尋ねしましたところ、ほとんどかからないということでございます。これは民間の業者のブログを利用しているからということでございますが、ここでも強いて申し上げれば、宣伝や広告が自動的に入ってしまうということで、この部分で広告を排除しようとすると一定の経費が必要になるというようなことだそうです。  仮にそういう運用を行うのであれば検討が必要になりますけれども、これはお互いの安心・安全のために必要なことだろうというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  渡久山カナエ君。 ○15番(渡久山カナエ君)  前向きな御答弁、ありがとうございます。私も自身でブログを発信しておりまして、日々更新しているわけでございますが、確かに無料のブログですので、いろんな広告が日々変わって入ってまいります。ちょっと邪魔やなというのは失礼ですが、これはお金をかけてませんので、そういう意味ではいたし方のないことで。  やっぱり、ちょっと話は違いますが、せんだって、鳥羽市の鳥羽市議会のほうで視察研修を受けてまいりました。それは議場の中でiPodなどの、そういったものを使っていくということなんですけれども、その中で出た意見というのは、じゃあ、そのiPodを使って別の例えばゲームをしたり、そんなことをしたときにどうすんのっていうふうな声も反対の意見も出たっておっしゃるんですね。でも、そうじゃなくって、事務局の方がおっしゃったのは、やっぱり便利である、市民の方がどのように、ここにも大きな画面があるんですね、それをiPodでぴゅっとするだけで、例えば写真とかグラフなんかが大きく見れるというとても便利なツールなんですね。そういったことを進めていくために、つまり市民がどうしたらわかりやすく見ていただけるのか、また、市民の方がどうやったら喜んでくださるのか、議会をどうやって理解していただけるのかっていうことをおっしゃっておられました。ですので、広告が邪魔かどうかは別としても、ぜひこの私の申し上げたホームページの掲載というのは相互の応援で大事なことだと思いますので、ぜひ取り組んでください。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(北出忠良君)  これをもって渡久山カナエ君の質問を終了します。  続いて、質問順位第17番 百上真奈君の質問を許可します。  百上真奈君。             (9番 百上真奈君登壇) ○9番(百上真奈君)  ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  今回は3つありまして、1つは安心して働き子育てできる環境整備をと、2つ目には地域経済の活性化対策として全国的にも広がっています住宅リフォーム助成制度で地域を元気にということ、そして3つ目には安心して営農ができる遊水地の維持管理をということで質問をさせていただきます。  最初に、安心して働き子育てできる環境整備についてですが、市長は所信表明の中でも取り組まなければならない課題の一つに少子化対策を上げ、子育てのための環境を整えることが重要だと言っておられます。そしてまた、昨日の同僚議員の質問に対する答弁の中で、市長は安心とか福祉が充実されれば、潜在能力の高い伊賀なので若い人たちに好んで住んでもらえると思うと、そのためにも特に子育てと仕事を両立できる整備をすることが大切だとおっしゃって、具体的に保育園の延長保育、それから放課後児童クラブ、それから病児・病後児の預かり、ファミリー・サポート・センターの機能を上げられました。そこで私は、その少子化対策の充実を願って、もう少し具体的に質問したいと思います。  まず、ファミリー・サポート・センターについてですけれども、安心して出産し、子育てができる支援として、伊賀市が社協に委託し行っている事業で、仕事と育児が両立できる環境づくりや地域の中での子育てを支援しています。育児の援助を受けたい人と、育児の援助を行いたい人から成る会員組織で、お互いの信頼と了解の上で一時的に子供さんを預かる事業ですね。また、軽い病気とか病後児の預かり、それから緊急時に宿泊を伴う預かりもしておられます。会員数は年々ふえ続けてまして、ことしの9月末では依頼会員が197人、提供会員が106人、両方ともの会員というのがおられまして54人と、合計357人になってまして、活動状況も大変活発で、7月から9月の中では保育所、幼稚園の送り迎えなど377回とたくさんの利用があって、子育て支援の大事な一つのツールになっていると思います。そのような中で、サービスを利用する側も提供する側も、やっぱりここでも相互にとって安心・安全に活動できることがとても大事だということで、そういった環境づくりは必要不可欠だということです。  昨年、厚生労働省が、その会員に向けた講習内容として一定の基準を示しました。  これを受けて、伊賀市ではどのような講習を行ってますか。それからまた、その予算は幾らですかというとこら辺から質問を始めていきたいと思いますので、御答弁のほどよろしくお願いいたします。  以後の質問については自席よりさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  社会福祉調整監。             (健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長 秋永啓子君登壇) ○健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長(秋永啓子君)  百上議員からお尋ねがございましたファミリーサポートの研修でございますけれども、研修につきましては年2回行っております。春と秋に行っているんですけれども、1回目のときには子育てについてとか、そして保育所の仕組み、地域で支える子育てなどを勉強させていただきました。そして、それからしばらくたって、自分たちが実際に子供さんたちを預かった場合に困ってきたことがあるとか、そういうことを統計をとりまして、そして2回目のときには小児看護の基礎知識ということで、市民病院から川口先生に来ていただきまして、そしてその病気に対したときの緊急のときの対応の仕方とか、そういう研修とかをさせていただきまして、年2回、2日間にわたってさせてもらっております。経費につきましては委託料の中でしてくれております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  ありがとうございます。これは国のほうもやはりそういうことで、講習を力入れるように。特に病児とか、それから緊急対応の強化事業においては、国がやはり具体的に保育士とか保健師、それから発達心理の専門家や医師、小児科医や看護師、管理栄養士などを講師として24時間の講習を実施して、これを修了した会員が活動を行うことをする者とするとしています。これは病気の子供たちも預かるような、大変重い役割を果たすことになったので当然のこととは思います。  今も、委託料の中で講習会を開いているというふうな答弁がありました。この緊急事業を立ち上げるときには国の補助金もありましたけれども、今はないということですし、より専門的な講習会にするためには、私はやはり財政支援を含めて必要じゃないかと思います。というのは委託料、年間400万前後だと思うんですけれども、そのほとんどが人件費であって、独自の事業展開ができない状況もあるというふうにもお聞きしています。核家族や転勤族がふえて、共働きがふえている一方で子供の世話を頼める人が近くにもいないと、そういうケースがふえてて、このファミリーサポートの役割はますます重要になってます。でも、その予算っていうのは、今も言いましたように利用者もふえていってますし、ニーズはあるのにもかかわらず余りふえてないと、そういった意味では、今は来年度に向けての予算編成の時期でもありますが、予算の増額も必要ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  ファミリーサポートというような大変に若いお母さんたちにとって大事なシステムでございますけれども、その方式だけでなく、もう少し先進事例というようなこともあるやに聞いておりますので、そうしたもう少し小回りのきくようなシステムを考えられないかということも含めて、今研究をするようなことをしております。  費用的なことについていえば、私は無駄のない財政と言っておりますけれども、それは必要なものには使うというふうなことでございますので、本当に必要性があるものであれば見きわめをして、そして積み増しをするというようなことも大事なことだと考えております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  ちょっと、じゃあ続けてもう1個、ちょっとお金の伴うことでもあるので、もう1点言います。というのは、格差社会の中で、今やっぱり20歳代の平均年収が200万円前半とか、30歳代では約300万円だという話もあります。出産をあきらめる理由の一番多い答えが「子育てはお金がかかる」です。ファミリーサポートの利用料というのは基本預かりが1時間700円から800円、緊急サポートが1,000円から1,200円、病児・病後児の預かりが900円から1,100円と。例えば、パートの自給から考えれば利用料金が高いのではないかというふうに思うんですけれども、働きながら子育てをしている親の負担軽減の観点から、その利用料の減額というとこら辺では、今実際これだけ親の支えになっているファミサポについてお考え、どうでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  預けたら働きに出るよりも高くかかるというようなことは、これは普通の市民感覚からすればおかしい話でありますし、それをだからこそ、そのファミリーサポートというのがあるわけですから、その辺の原点に立ち返って、もう少しその辺のところは見直すべきであろうというふうに、今即答はできませんけれども、しっかりと見直さなければいけないというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  市民感覚でのお答えをいただきましたけれども、まさに本当に今、やはり働かなければとか、働かないと暮らしていけないという方々がやはり仕事を求めて働きにも出ておられますので、そういったことでの再検討というのはとても大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思うんです。  それで、やはりいつも市長の答弁の中にはちゃんと見きわめてとか、無駄な財政支出はしないけれども、必要なところにはとおっしゃいますけど、そこの、そういった意味では、私は今のこのファミリー・サポート・センターの事業、それからあと、例えば保育所やら幼稚園など、預かってもらって親が働ける環境の整備は伊賀市は頑張ってくれてると思っていますし、そういった意味では逆に無駄に新しいものをどんどんやるということではなく、今あるものを充実させていくっていう観点も必要だと思いますので、私はそこはちゃんとそういうふうな視点で考えていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、今、相談が最近あったんですけど、1歳になったばかりの子供さんを持つお母さんから、お父さんの仕事が不景気でお給料も減ったので、働きたいけれども保育園に入れるかどうかわからないと。もちろん仕事があった時点で保育園に入れるんですけれども、仕事もありそうなんだけれども、どっちが先かというような状況の中でどうしたらいいかという相談があって、もちろん窓口のほうにも相談にも行かせていただきました。実際のところ、ゼロ歳、1歳児のやはり待機児童の問題が今あるというふうにお聞きしたんです。伊賀市の状況は今どうなっているかと、働きながら子育てをするお母さん、お父さんたちの強い見方が保育所なので、そういった意味では今の現状と、その解決に向けての対策、どんなふうにお考えですか。 ○議長(北出忠良君)  社会福祉調整監。 ○健康福祉部社会福祉調整監兼こども家庭課長(秋永啓子君)  待機児童の件でございますけれども、昨年3月議会のときに約100名と申し上げたんですけれども、現在は40名少しになっております。といいますのも、それぞれの御家庭から取り下げがあった場合とか、そしてまた転出された場合、けれどもまたふえてきているのは転入の方が子供を預かってほしいという御家庭がございます。そして今、議員さんがおっしゃってくださったように、実際にお仕事が決まった場合でございますけれども、その場合につきましては、その自分が住んでいるところのここの保育所って言われたらちょっと困るんですけれども、自分がお勤めする場所のその範囲の中で途中でお子様を預けて、そして勤められる、そういうようなところを探させてもらって、お互いに話し合いをさせてもらって場所を決めさせてもらうちゅう形をとっております。  そして、ちょっとことしはありがたいことに、議員さん御相談来てくれたときには保育士さん少なかったんですけれども、ことしなぜかうまくいきまして、体験に来てくださった学校のところに案内状を出しましたら、大変たくさんの方が臨時職員でもいいのでっちゅうことで来てくださいましたので、来年度は公立におきましては待機児童が出ないで済むかもわからない状態になっております。ですので、公立が待機児童が出ないんでしたら、もう少したくさん臨時職員さんも採用させてもらって、私立のほうも緩和していけたらありがたいかなというのが、今のほん最近の現状でございます。  そして、あとは問題は面的な問題がございまして、1人子供を預かろうと思いましたら、お一人に対して何平米欲しいというのがあるんですけれども、やはり保育所が残念なことに、ゼロ、1、2歳用の対応になっておりません、建物が古いですので。  ですので、3、4、5歳対応になっておりますので、ちょっと面的に預かれないところもあるんですけれども、ことしはなかなかといい結果が出られるかなと思っております。  けれども、やはり今の議員さんが質問していただきましたお仕事が決まった場合につきましては、その年はそこの場所は無理ですけれども、そのお勤めの範囲内で預かれる場所を探させてもらっておりますので、その辺のところで御了解いただきたいと思います。以上です。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  私、本当にもっと保育士さんの問題っていうのが大事かなと思ったので、そのことを申し上げようと思ってましたので、少しだけ言っておきたいと思います。ただ、今いろんな御努力があって、保育士さんがふえていくっていうことは大変ありがたいことですし、やはりその方々が引き続きずっと働き続けていっていただく環境がとても大事だというふうに思います。  そういう意味では、私が次、質問しようと思ってたのが、保育士の処遇の低さが国会でもやっぱり問題になって取り上げられているということです。伊賀市の場合はもちろん職員の適正化っていうのもありますけれども、いよいよ保育所の現場では非正規職員がふえて、正規職員が112人に対して非正規の方が127人だと、53.1%を占めているということです。やっぱり臨時でもいいよというふうに言ってお勤めしていただく方々、本当にありがたいわけなんですけれども、先ほども言いましたように、長く働いていただきたいと思ってますし、ぎりぎりの体制の中での保育とか、それから非正規であってもクラス担任を持つなど、同じ仕事をしててもそういった労働条件の違いがあるっていうことで、やっぱりやめていかれる方がいたり。それから、例えば資格を持っている潜在保育士の方々が戻ってきてもらえるような条件を整えていくことも必要かというふうに思います。私はやっぱり正規職員をふやして待遇改善をしてほしいと思ってますし、何よりも、先ほどのファミリーサポートもそうですし、市長がおっしゃってる少子化対策っていうのは、保育所にしても幼稚園にしてもファミリーサポートにしても、子供の命を預かる、そして人を育てるとうとい仕事ですよね。保育士がこれだけやっぱり待遇が悪いというのは、やっぱりおかしいと思うんです、大事な仕事ですし。やっぱりそこの観点から言えば、伊賀市にとっても未来への投資でもありますので、その少子化対策を重視するというお考えがあるならば、そういったことについての財政処遇ですね、ちゃんと財政支援をしていく必要があるのではないかと思いますので、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  基本的にはおっしゃるとおりのことだと思います。ただ、いろんな条件が、状況があって、それとにらみ合わせてということになろうかと思いますので。ただ、方向性としてはそうしたことは大事なことであるというふうに認識はしております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  職員の皆さんにいろんなアンケートをとっているというふうにおっしゃって、それが、・・・は別として、率直な意見が出てくるかどうかも私はちょっとわかりません、想像はできませんけれども、やはりアンケートというよりも、庁内をいつも回って、臨時さんの職員さんも含めていろんな方々とお話をされることはとても大事かなとも思いますし、そういった声を。あとは現場ですね、現場にも出向いていっていただいて、その現場で頑張っている方々の職員の声もぜひきいていただきたいというふうに思います。  じゃあ、次に行きます。即効性のある地域経済活性化対策、住宅リフォーム助成制度で地域を元気にということですけれども、これも今の御時世が、例えば働く人の所得が減って消費が落ち込んで内需が冷え込むデフレ不況というのがいよいよ深刻になっています。やっぱりこの市内でも、仕事がないとかお客さんが来ないとか景気を何とかしてほしいっていう声があふれています。市長はこういった経済状態の中、例えば業者の方とも対話を重ねてこられたと思うんですけれども、どのように現状を認識されて、どのような御感想をお持ちでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大変これはまちを元気にするという意味からも大事なことでありまして、大きな工事をして利益が市街に出ていくだけでおしまいというようなことでは、これは何のことだかよくわからない。それよりも、身の丈に合った事業を行って、そしてそれに従事する地元の方がその仕事に加わり、そしてまた技術を伝承し、ブラッシュアップしていくというような、そういう事業を行っていくことが大事であろうと。ですから、そういう意味では、住宅リフォームであるとか、先ほどの耐震補強工事であるとか、そういうような私たちの身近なところの工事を、事業をしっかりと掘り起こしてやっていくということが、この地域全体を元気にしていくまずベースになるだろうと。そして、そうした建設労働に携わる方たちも、またそれで技術を伝え、そして収入も安定するというようなことが望ましいだろうなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  価値観が共有できたというふうに思うんですけれども、私も今まで2回にわたってこれを質問してまいりました。というのは、やはり今の市長の思いが具体化されていく方法ですね、手段ですね、地元の業者の皆さんに対してのね。そういったことでは、やはり今の住宅リフォーム助成制度っていうのが全国的にも効果を上げてるっていうことをぜひ知っていただきたいと思うんです。  これは御存じかもわかりませんけれども、市内市民が自宅や店舗のリフォームを市内業者に発注した場合に、工事費の10%から20%程度、例えば最大に10万円などを市が助成する制度で、その対象工事は屋根のふきかえやら外壁の張りかえや塗装や建具の取りかえ、浴室、キッチン、トイレなど多方面にわたっています。住民の居住環境を改善させるとともに、先ほども言いました中小零細業者へのリフォーム工事発注を喚起して、地域経済の活性化や雇用改善に寄与するということで提案したわけですけど、前回の質問では効果があるものと認識はするが、まずは業者さんの声を聞き、実施自治体の話をきかせてもらうことから始めるとの答弁でした。その後1年以上たったわけなんですけども、まずその結果をお聞かせください。 ○議長(北出忠良君)  答弁。  建設部長。             (建設部長 澤井成之君登壇) ○建設部長(澤井成之君)  このリフォームの助成制度の中で、まず今おっしゃっていただいたのは、業者さんのほうに御意見を聞くちゅうことで、それに対してのどういう形で進んでんのかちゅうことで、私も今現在もそういう聞き取りはまだしておりませんので、まだ承知しておりませんが、今現在、リフォームと耐震の診断ちゅうことで、平成23年度からこの補助制度ちゅうのは進んでるわけでございます。  まず、23年24年ちゅうことで、まだ2カ年しかたっていおりませんので、まず今の現制度の普及に進みたいと考えております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  そういった取り組みがなされてないというのは大変残念だと思います。全国商工団体連合会の調査によれば、ことしの7月には533の自治体で実施されてまして、2004年の12月時点で87だったんですけれども、8年間で6倍以上にふえて全自治体の3割で行われています、この事業というのは。三重県内も私が質問したときにはなかったし、それから伊勢市がようやく1カ所始まったっていうようなことだったんですけど、今は6市町が実施をしています。特に桑名市では工事費用の10%で最高10万円の補助金で100軒分の予算を組んで、ことしの6月1日に受け付けをしたところ、受け付け当日の朝、100人以上が並び、2時間で募集が締め切られました。経済効果の見込みは受け付けたリフォームの見積もり工事金額の合計が約1億4,000万円となって、補助金1,000万円に対して約14倍の工事が市内業者によって施工されることになったということです。直接桑名の職員の方にもお聞きしました。  このように住環境の改善や地域経済の活性化に、本当に経済効果が期待されているんですよね。私はやはり聞くなり、いろんなことしていただきたかったなというのを思います、1つは。それは真摯にやっぱりやっていただきたかったと思いますし、改めてこれをどうするかということをお聞きすることは本当に残念なんですけれども、今、部長がおっしゃったのは、多分県がやってる耐震補強についての、そこにリフォームを重ねてということだと思うんです。私はやはりそのことはとっても大事だと思うんです、耐震をしていくことは。だけど、耐震補強工事は規模ももっと大きいので、金額的にはもしかしたらもっと大きくかかるかもわかんないので、それはそれで必要な方にちゃんとなされるようにしていただくことが必要だし、予算化されたことも私は賛成したいと思いますし、いいことだと思います。  でも、これは一方で住宅リフォーム助成制度は仕事興しと地域でお金を動かすことの手段として、今全国的に広がっていると。桑名市でもそうでした、物と人とお金が動いたら、何とか地域が活性化するんじゃないかということで手を挙げたということだったんですね。そういった意味では、やはりその観点をぜひ持っていただいて、じゃあ伊賀市でどうするかということを考えていただきたいと思うんですが、御所見を伺います。
    ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  本当に大事なことだと思います。実際にそのまちが元気になる、安全になる、そして住みやすく暮らしやすくなる、そのためにリフォームの助成というようなことが大きく貢献するのであれば、それは本当に真摯に考えていくべきことだと思っております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  じゃあ、担当部長からも、もう一言お願いしたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  御質問の中で、地域経済活性化対策、それとして住宅リフォーム助成制度、どちらを優先するっちゅう話ですけども、地域活性化対策ちゅうのはいろんな、議員さんおっしゃっていただいた、これも1点だと思います。リフォームちゅうのは一つの、例えば手すりをつけたり、そこを少しは整備する必要があると思うんですけども、方向性としては市長のおっしゃってるとおり、させていただきます。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  その対象事業は、手すりっていうのは介護のほうであったりとかいろんなこともありますので、確かに住環境をよくするためにいろんな制度がありますが、何度も繰り返しますけれども、やっぱり今仕事がなくって困っているという地元の業者の皆さんへのこれは仕事づくりだというふうに思っていますので、それを踏まえてぜひ検討していただきたいと思いますし、市長からも前向きのお話を伺いましたので、ぜひ実施の方向で検討をきちっとしていただくようにお願いしたいと思いますが、それでよろしいですか。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  そのようにさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  そしたら、3番目の安心して営農ができる遊水地の維持管理をということで、今、2点目についてはいい御答弁をいただきましたので進んでいきたいと思います。  御存じのように、上野盆地は木津川と服部川、柘植川の3つの川が合流したすぐ下のところに岩倉峡という狭くなった部分がありますので、洪水による震災被害というのを受けてきました。そこで、洪水のときには洪水の一部を4つの遊水地で一時的にためて流量調節機能の確保と伊賀市周辺の治水対策を目的に、26年度の末を完成目指して今、上野遊水地が整備されています。  先日、各地で大きな被害を出しました台風17号のときには、大雨が降って3つの川の水もふえ、4つの遊水地に越流堤や、それから堤防工事の途中のところか水が入りました。これはもちろん遊水地っていうのは水が入る場所ではあるわけですけれども、問題なのは、水が引いた後に大量の流木とか、それから浮遊物とか、稲刈りが終わった後だったので稲わらが残されたことです。人の手だけで処理できないくらいの量で、この状況を何としかしてほしいと、その遊水地の関係者とか地元の方々が木津川上流河川事務所に出向いて交渉をされました。しかし国の姿勢は、ろくに現地も見ない状況の中で過去にも水害があったはずだと、そして既に補償済みの一点張りの話だったんですね。そして、農家さんの自己責任に終始するようなお話でした。でも、今回のことでは伊賀市としてはいち早く現地にも出向いて被害状況を把握されたというふうにお聞きしていますし、私も窓口に行かせていただいたら写真を撮っていただいたりとかしていました。伊賀市のほうでは、今回起こりました被害についてどんなふうにお考えでしょうか、まずお聞かせください。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  ちょうど9月の30日の台風17号で、この浸水については濁水による泥の堆積以外に、多くの稲わら、流入したごみや流木が風の影響で偏り、漂着して農地、農道、用排水路へ堆積し、大きな被害をもたらしました。これにつきましては、一農業者、農地の所有者で処理できる量ではございませんでした。  そんな中で、遊水地事業を所管する部署として木津川上流河川事務所へ事の重大さを発令させていただき、道路管理者といたしましては、道路上のごみ等の排除を直ちに命じ、復旧の支障とならないよう排除工事をさせていただきました。11月21日は遊水地4地区の関係者へ出席を要請して、将来対策を含め御意見を拝聴して事態の検証と行政側から国に対する要望等を整理させていただきました。今後、整理がまとまりますと、国のほうに採用ちゅうことでさせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  伊賀市としても本当に丁寧にそういったことをしていただいてるということは、大変ありがたいことだと思います。私も11月21日にそういった会が開かれたっていうこともお伺いしまして、いろんな要望等を伝えることが大事だというふうに話をしてたんですけれども、国は過去にも水害はあったというふうにおっしゃったんですけれども、かつて水害被害を受けていた方にお話を伺いますと、過去の水の流れと越流堤から入って排水門から出ていく水の流れでは、水害被害の状況が全く変わってきたっていうふうにおっしゃるんです。堤防が低かったり整備されない時代に上流から下流へ水が流れるときには、そのまま例えば田んぼに入っていって、そのまままた下流へ流れていったけれども、遊水地になってからは越流堤という限られたところからすごい勢いで水が入ってきて、狭い排水門から水が出ていくので、流木とか浮遊物とか、そういったものが出ていかなくなったっていうことなんです。ですので、国が言うように、今までの水害と同じだっていう見解は、私は当てはまらないなというふうに思ったんです。となれば、今回の遊水地内に残された流木等については、国がやっぱり責任を持って処分すべきではないかというふうに思いました。  それから、今後遊水地が冠水した後も、同じように越流堤から入って排水門から出ていくわけですから、今回のようなことが起こり得るというふうに思われます。やはり各遊水地の関係者の皆さんは、個人でできない部分は什器を入れたり、たくさんの支出、お金も使いながら、みんなで出会いもしながら後片づけをされていましたけれども、こんなことが繰り返し起こるようであるならば、もうたまらんと、やってられないというような話もされていました。本当に農家さんが身体的にも経済的にも負担が大きくなって耕作をやめる人が出てくるかもわかりません。国にそのことを言いましたら、やはり遊水地内に耕作放棄地ができて困ると、水の容量が変わっていくのでそれは大変困るんだということはおっしゃってましたので、やはりそういったことも含めて、伊賀市皆さんからの要望も聞いていただいたということなので、強く国に対して責任を負うというふうに言っていただきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。挙手をもって答弁をお願いします。 ○建設部長(澤井成之君)  先ほども申しましたように、今整備をしておりますので、その要望を整理して国のほうへ強く要望していきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  あわせまして内水対策についてもなんですけれども、遊水地に水が入りますと樋門操作をしますので、内水の行き場がなくなってたまり始めていくわけなんですよね。  配水ポンプを、例えば地元の長田というところでは配水ポンプがあるわけですけれども、それで水をかき出すわけですが、その日の当日はポンプが作動しなかったので、結局各地から消防団のポンプ車に来てもらって内水をかき出したというような状況がありました。私も一気に水がふえていく内水の恐ろしさを目の当たりにしたんですけれども、かねてからそのポンプが小さ過ぎるとか、適正規模のポンプ設置を求める声を地元の方は上げておられたというふうに思います。  昨年の6月議会でも同僚議員の方が質問されて、内水については平成21年から国から市のほうへ、その内水対策の責任は方向転換されたということでの答弁がありましたし、また、何らかの決着を図っていかなければならないというふうにお答えになっています。今回もやはり内水の被害というものが出たわけですけれども、ほかの場所も含めてね。そういった意味では、伊賀市としてどんなふうに対策をされますか。 ○議長(北出忠良君)  建設部長。 ○建設部長(澤井成之君)  木津川河川本川の水位が上昇することで堤内地、いわゆる人家側の水が河川へ流れ出ないことで生じる内水排水の問題については、国は内水対策の計画作成は支川の河川管理者、つまり国以外の県、市なんですけども、主体となり実施する旨の通達を出しており、自治体の責務と考えております。  伊賀市の現状といたしましては、内水処理のため、大戸川小田排水機場、長田朝屋排水施設を管理しておりますが、遊水地周辺の問題の解決にはほど遠い状況でございます。  また、昨年の6月の議会の一般質問でも御指摘がございました。本年度事業で岩倉地内の内水排水対策の調査議論も実施させていただいております。順次遊水地周辺地区へ拡大していくことが今後の課題と考えております。  この内水を処理するための排水ポンプ場の建設には相当な事業費が必要ですので、発動発電機や排水ポンプを組み合わせるといった簡易型の施設というものも検討が必要と考えられ、費用対効果からも施設整備する上で重要な課題と考えております。  それともう1点、朝屋の部分で、家屋浸水の直前で少し始動しなかったっちゅうことで、消防団で長田朝屋排水施設の排水ポンプの稼働をしていただき、さらに消火用可搬ポンプの稼働により事なきを得ていただきましたが、市の排水ポンプの起動スイッチに不都合があったと報告を受けており、既に点検を済ませ異常はなかったとの報告を受けております。  メーカーによりますと、原因は停電で排水ポンプがとまり、再起動の際の手順の手違い、またはポンプの吸水口への草刈り等の草等の詰まりが原因と思われてのことで、今後平時の点検方法等も含め精査し、このようなことがないように努めたいと考えております。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  川とともに暮らしていく地域でもありますので、そういったところではやはり危険のないようにということもとても大事だというふうに思います。今も即刻、その点検にも来ていただいたということですけれども、やはりこれからもこういった被害が考えられますし、伊賀市の責任で内水の部分についてはやっていただくことになっておりますので、順次っていうことと、それからやっぱり必要なものにはそこに手当をしていくということが大事ですので、計画的にやっぱり進めていっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  では、きょうはいろんな意味でも、前半の部分では福祉の部分ですね、やはり子育てとか、それから業者の部分の福祉という観点は違うかもわかりませんけれども、市長がいつもおっしゃってる地域を元気にするという意味では、子育て世代や若い人たちが元気であったり、地元の業者さんが元気であるということが地域の元気になるというふうに思います。いろんな観点からの元気づくりというのはあると思いますけれども、大変前向きであったりとか、そういった意味では地元を大事にするという意味での答弁もありましたので、ぜひそれは期待したいし、それからやっぱり出てくるのは、来年度予算にまずはどういった形で反映されてくるかということだと私は思うんです。そういった意味では、最後に市長に、来年度予算の方針ですね。ここでは既にそういったことは進んでいると思いますけれども、一言お考えがありましたらお願いします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  仰せのところにつきましては、財政当局とも十分意見を交わしておりますので、そのような方向になるように努めてまいりたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  百上真奈君。 ○9番(百上真奈君)  ありがとうございます。では、それを大いに期待しまして、またすぐに予算議会もありますので、そのときにはしっかりと審査もさせていただきたいと思います。  以上をもちまして質問を終わらせていただきます。 ○議長(北出忠良君)  これをもって百上真奈君の質問を終了します。  会議の途中ですが、2時45分まで休憩とします。             (午後 2時31分 休憩)             ─────────────             (午後 2時45分 再開) ○議長(北出忠良君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  続いて、質問順位第18番 生中正嗣君の質問を許可します。  生中正嗣君。             (1番 生中正嗣君登壇) ○1番(生中正嗣君)  新生クラブの生中でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。3日目の最後ということで、皆さんも大変お疲れとは存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず初めに、今回の市長選挙におきまして、御当選をされました岡本新市長に対しまして、市政執行の長として、またかじ取り役として行政手腕を発揮されますよう御期待申し上げます。そして、私も緊張感を持って是は是、非は非で臨みたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  新市長に対しまして初めての質問でございまして、いささか緊張もしております。  また、豊かな表現力と流暢な御答弁に惑わされないようにと思っているところでございます。  さて、今回は市長が本議会の開会日に述べられました所信表明に関連をいたしましてお尋ねをさせていただきます。その中で市長は、市民目線でわかりやすく公平で透明性のある市民主体の市政の実現を目指していくとお述べになりました。私も全く異論はございません、大いに賛意を表するところでございます。  そこで、初めての質問といたしまして、新庁舎建設事業の見直しについてお尋ねをさせていただきます。今回は7名の同僚議員から庁舎問題について通告が出され、既に4名の方が質問を終えられております。極力重複は避けたいと思いますけれども、もし重複しましたらお許しをいただきたいと存じます。  市長選の後、今、市民の皆さんの大きな注目と関心は、私は庁舎問題であると申しても過言ではないと思っております。お出会いする方のほとんどが、新庁舎はどうなるのかというお尋ねであります。  11月1日付の新聞報道でございますけれども、岡本市長は立候補を表明した際のコメントとして、庁舎保存の市民運動だけでは解決できないと思い立候補することを決めた、当選したら解体工事を中断をし、南庁舎を補修してそのまま使用する、庁舎機能は現在のまま分散したままで考えているということの新聞報道でございました。  特に市長は「先人の思いを街づくりに」の会の代表として、庁舎及び中央公民館の保存運動に強くかかわってこられたことは十分承知をさせていただいております。また、今回の一般質問の御答弁の中で、市民の総意、議会の総意、行政の総意によって知恵と工夫を出し合い、よりよい解決策を見出していくと述べておられます。  そこで、きのうの同僚議員の質問でもございましたように、この問題について平成18年の11月から長年にわたりまして、行政や市民の皆さんの意見も含め審議、検討をされ、最終的に議会も現在の土地で新築という議決をし、予算に対しても既に議決、承認をしているわけであります。市長は民意を酌み取っていない、無駄が多過ぎる、豪華過ぎる、だから工事を中断し、ゼロベースで見直すとのことでありますけれども、今日まで多くの時間と労力ははかり知れないものがあるわけであります。6年間、検討委員会や議会が進めてきた経緯をどこまで市長として御認識なり承知をされておられるのかをまずお尋ねをいたしまして、登壇での質問といたします。  他の質問につきましては自席にていたしますので、どうぞよろしく御答弁のほど、お願いを申し上げます。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  どこまで知っとんねんという話だと思うんですけど、私がこの問題について姿をあらわしましたのが、経緯を知らずに出てきたわけではなくて、もうそろそろここは出番かなというふうに思いまして出てまいりましたわけで、それから長い間を費やして、その間の時間をどうするんだというわけですけども、世の中には失われた10年、20年という言葉もございますが、ある意味、これは失われた6年間であったのかもしれません。
     結論から申し上げますれば、いかに長い時間を費やしても、その結論が正鵠を得たものでなければ、それは単なる時間を費やしたということにしかすぎないと思います。  ただ、その中で実際に論議されてきたものの中で酌み取るべきものは酌み取り、生かすものは生かすということは、これは当然のことであろうかと思っております。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  ありがとうございます。失われた6年ということでございますけれども、先ほど申し上げたように、そこに携わった方々の思いというのを、私ははかり知れないものがあるのではないかと思いますが、ただ、今、市長のほうから、酌み取るところは酌み取る、生かすところは生かす、そういうこともおっしゃられました。私は大変結構なことだと思っております。  市長の就任記者会見で、市長選で民意がはっきりとした形で示されたことを、行政だけではなく、議会もしっかりと受けとめてもらわなければならないとコメントをされておられました。つまり、これは私の解釈でございますけれども、先ほど申し上げました南庁舎の保存につきまして、市民も私の主張を受け入れてくれたのだから、議会も同じようにその民意を受け入れてほしいとの意味であると、私はそのように解釈をさせていただきました。確かに、今回の選挙で市政を岡本市長に託されたことは紛れもない事実であります。しかしながら、私も二元代表制の一翼を担う議員として、市民から負託を受けている一人であります。新しい風、行財政改革を期待されている声としては、私は理解をできますけれども、事、庁舎保存に関しましては、すべての方がこのサインを示しておられるのかどうか、私はそうでないと考えております。  伊賀市には市の施策の道しるべとして伊賀市総合計画が策定をされておりまして、現在は後期基本計画に基づいてさまざまな分野で執行されておるのは御承知のとおりであります。その中の施策として、市庁舎の整備が計画をされていて当然でありますけれども、当初は行政の案でございますけれども、現在の場所で全面改築という案でございまして、しかしながら、議会の議論によって修正議決によって、新庁舎は全面改築するということに現在の場所を改めました。つまり建て直すということは変わりないわけでありますが、この場所、上野丸之内116番地での場所が消えたわけではないわけであります。この場所も含めて選択をしようという、広くなったということで、建て直すということについては何ら変わりないことであります。ですから、最終的にも議会も、現在の場所で新築ということを賛同したわけであります。  また、市長は選挙前、公開討論会のマニフェストの中で、多額の借金を抱えながら自分の家を新築する人はいない、今後は新築の半分程度の額で耐震補強すれば、新築同様の外観と機能が回復することができると述べておられます。私、そのときは現在の庁舎、さらには分庁して建てないというお考えであったのかなと思っておったんですけども、一般質問の答弁の中でも、民意があれば別の場所での新築ということも、たしか述べられていたように思っております。ですから、多少市長の中で変化が出てきたのかなと考えておるところでございますが、総合計画とのその整合性をどのようにお考えか、再度お伺いをいたします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  幾つか御質問ですので、まず、新聞記事についてですけれども、その新聞記事、あんまり正しくないと思います。私は最初から残して、それは使えるうち、可能性があれば庁舎として、最終的には集客施設として使っていくのがよいのではないかなというふうに、その延長線で庁舎をどうすればいいのかということを考えなければいけないというふうに申し上げてきたはずでございまして、そういう意味でいいますと、選択肢というのは議会でも決められているとおり、新築ということもあり得るわけですし、あるいは既存の施設を使い、改修といいますか、増築をするというようなこともあるかもしれませんし、あるいはまた、この北庁舎の跡を使うというような可能性もあるのかもしれません。それは私は皆さんに御提示を、それぞれの建設費用等々も合わせて、また御提示をなるべく早い時期にしようかなと思っております。  それからもう一つ、二元代表制ということで、議会の皆さんも受けとめてほしいということは申し上げましたけど、これは別にその二元代表制を否定するわけでも何でもなくて、それは皆さんがお考えになっていることをそれぞれのお立場でしっかりと、何というんでしょうか、勘案されて、またいろいろとその議会のほうの運営に、あるいは議員活動としての活動にフィードバックをされるのがよいのかなというふうに思っただけでございまして、何も私はそれを強制するつもりで言ったわけでもございません。  それから、総合計画との整合性ということでございますけれども、何遍も申し上げますけども、法令ルール、しきたりというのは、それは私たちのために設けたものでありまして、それは私たちが決めたものです、人が決めたものです。人が決めたものは、その必要に応じて、時代に応じて、また修正をしていくということが可能なことでありますし、しなければいけないことで、変えられないのは神様が決めたことだけだというふうに私は考えております。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  どうもありがとうございます。  さらに、初めての私、お会いさせていただいた11月27日の新市長就任後初めての市議会全員懇談会がございまして、その中で市長が、この工事を中断をして、いろいろベースで見直して、改めて本庁と支所のあり方から検討を進めることを明らかにされたわけでありまして、これも間違いであるかどうかわかりませんが、翌日の新聞には大きな見出しで、「新庁舎建設を中止、議員から異論なし」という見出しの新聞報道をごらんになった市民の方から、早速、議会で議決したことに対して、幾ら市長の考えとはいえ、一人の議員も反論しないとはいかがなものかと、もし現在の土地で新築されない場合、設計業務委託料約1億700万、水の泡と消えてしまうのではないか、これこそ無駄ではないのかという厳しい御意見を私はいただきました。まさしくそのとおりであります。もちろん全員懇談会というそのものの趣旨も申し上げさせていただきましたが、市民の多くの方はそのように思っているわけであります。  そこで、現在、庁舎建設費用として既に実施済み及び実施中の事業費が、先ほどの設定委託料を含めどのぐらいかかっているのか、これからかかるのか教えていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。             (企画財政部長 山下章光君登壇) ○企画財政部長(山下章光君)  失礼いたします。御質問のこれまでの実施済み、あるいは現在の解体工事も含めました実施中の事業費ということでございます。  設計費及び施工等の準備経費といたしまして1億2,004万5,000円、それから旧庁舎の解体に要した経費といたしまして6,780万5,000円、それから事務所の移転に伴う施設の改修費といたしまして8,948万4,000円、それから引っ越し代、移転経費でございますが999万3,000円、それから交番移転に要した経費といたしまして8,044万7,000円、それから事務的な経費といたしまして175万9,000円、それから移転先の事務所の管理経費といたしまして1,380万3,000円、合計といたしまして3億8,333万6,000円。なお、この移転先での維持管理経費を除きますと、約およそ3億6,000万円余りとなります。  それから、今後の必要となる事業費ということでも御質問いただいたということでは、これもそれぞれ幾つかの選択肢をこれから検討し、またお示しをさせていただくわけですが、その場合によって変わってくるということなんですが、考えられる経費といたしましては、これは今の解体後の仮設の駐車場の整備費は考えられます。それから南庁舎の耐震改修費、それから南庁舎にある役職機能の移転、これは耐震の改修の方法によっては移転の経費とか、あるいは移転先の施設の改修費といったものも想定されます。また、新たに建設をするとなれば当然新庁舎の建設費、また既存の施設を改修するということであれば改修費ということでございます。あと、支所等の活用ということになれば支所の改修費、あるいは移転費用、それから計画によりましては新庁舎の施設用地の購入費が必要になってくる、あるいはその周辺のインフラ整備、これらは想定はできますが、具体的な金額につきましては事業の進め方によって大きく変動するということになりますので、現時点では御提示することは難しいかなというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  御丁寧に御説明いただきまして、ありがとうございました。今も言われましたように、今既にここへ、恐らくここに新築をするということで、今御説明いただきましたように3億6,000万を費やしてるということですから、これはまた市長さんが、後でまたお伺いしますけれども、いろんな選択肢の中ではそのすべてが無駄になるとは私も考えておりません。また今後いろんな場所、場面、一般質問の中でもお聞かせをいただきますが、これはこれぐらいにしておきますけれども、つまり、市長のマニフェストにもございます、無駄をなくす財政運営、これがあるわけでありますけれども、これがやはり本当に建たなかったら、これこそが市民の声があるように、大きな無駄になるのではないかと思わせていただいております。  先日も同僚議員のほうから伊賀市の債務、借金についての質問がなされました。市長はいろんな場面で、きょうも述べられておられましたけれども、伊賀市の借金は1,120億であり、市民1人当たり112万となる、これは10万で割っておられるわけでございますけれども、力説をされておられました。先ほど申し上げた公開討論会でも、同じ金額を述べておられました。しかし、対抗馬となられた方、あの方は財政経験が大変豊かな方でございますけれども、実質190億円であると、その公開討論会で説明をされておられました。  そこで、再度、財政担当の方にお伺いをさせていただきますけれども、どの説明が正しいのか、間違っているのか、それを教えていただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  企画財政部長。 ○企画財政部長(山下章光君)  失礼いたします。御質問でございますが、回答としてはいずれも正しいという回答になるんですが、具体的には1,120億円の根拠につきましては、平成23年度末決算の全会計の元利償還金の総額でございまして、元金にしますと980億6,375万7,000円、利子が140億5,076万1,000円、これら合計いたしますと1,121億1,451万8,000円、丸めて1,120億円ということでございます。  また、市債590億円の根拠につきましては、同じく平成23年度の決算の普通会計の元金償還金の総額ということで、およそ587億円、これも丸めまして590億円ということでございます。以上でございます。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  済みません。私、先ほど申し上げたのは、もう一方は、実際の伊賀市の債務というか借金は190億やと。つまりこれはわかったるんです、590億の中から交付税算定されるから190億やと。さらにその方は何と言われましたかといいますと、現在伊賀市には120億の基金がある。これは、家庭でいうと貯金である。ですから、実際の伊賀市の債務、借金はもっと少ないもんであると、非常に健全な伊賀市の財政運営であると、このような実は説明でありました。ですから、説明の仕方によっては1,120億というのと、先ほど私、言わせてもうたように、190億っていうのと、これは説明の仕方によっては、市民の方はあんまり交付税算定措置とか、臨時財政特例債ですか、そういうことも全然おわかりのない方が1,120億と聞いたら、どれだけこの伊賀市は破産寸前、財政健全化も適用されるんじゃないかと、このような誤解を受けるわけでありますから、私は今後説明をされる場合は、やはりどちらも、先ほど財政担当部長は正しいというわけですから、どちらも説明をされて、あと市民がどう判断するか、それは市民の判断にゆだねるべきであります。私はそのように考えております。  そして市長は、この南庁舎の保存でございますけれども、いつも耐震化を約15億、実際15億4,000万ぐらいと思うんですけれどもね。これは平成22年4月に検討委員会から答申をされまして、2案平均ということで、1つは、この南庁舎を残して裏に北庁舎を建てるという、そのときの算定額がこの15億、たしか4,000万ではなかったと思います。しかし、間違ったら訂正してください。後で、私思うんですけれども、私もここで30年ぐらい公民館も北庁舎も、この南庁舎も仕事をさせていただきました。やっぱり雨漏り対策を絶えずやってました。しかしながら、ほとんど効果のない対策でありました。確かにお金をかけてないのかもわかりませんが、実際雨漏り対策は全然改善というのはされませんでした。そして、これ数年前にですけれど、私、北庁舎でございますけれども、北庁舎のひさしの部分がコンクリートが破損をいたしまして、下にあった乗用車が壊れました。これは担当されてる方がおられたら、多分知っておられるかもわかりませんが、これ、人間やったら大惨事になっていたかもしれないのであります。つまり、私が思いますのは、改修をしても、また改修をしなければならないのではないかと。私は素人ですからわかりません。市長が言われたように、15億かければ、これはもう新築同様になるんやということでございますが、私はそうは思っておりません。  また市長は、当面この南庁舎を庁舎として利用し、将来は観光施設、集客施設として活用していくんだと。そして、市民の方には今後の支所や本庁のあり方についていろんな選択肢を示して意見を伺う、これも申されたと思います。選択肢について、今お考えいただいているプラン、こんなこととこんな方法がある、特に当初の計画であります、この庁舎を除却をして、現在地での新築という選択肢が市長のお考えの中にあるのかどうかお尋ねをいたします。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  たくさんのことをお尋ねいただきましたので、順番に申し上げていきたいと思います。  借金の額についてですが、それはどちらも正しいのかもしれませんが、しかし安易にその借金の額を軽く考えるということは大変危険なことであろうと思います。私たちはしっかりと借金財政に頼らないというその意思を持って、そして後世に、子供たちにそのツケを回さないということ。そのためには、最悪のそういうバージョンも考えなければならないということを申し添えておきたいと思います。繰り返しになりますが、親から借りようが銀行から借りようが友達から借りようが、それは借りた金には間違いがないということでございます。  それから、この庁舎のいろいろな選択肢ということでございますけれども、それは今までいろいろと述べてまいりましたように、この庁舎を当座は改修する、そして集客施設にしてどこか別のところに新しい庁舎を建てる、あるいは、この裏にあいたところに建てる、あるいは別の適当な施設があれば、それを改修し、議会棟及び窓口業務を行えるような施設を付加する、そういうようないろいろなことがあるとは思います。そういうような可能性が考えられるかなというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  ありがとうございます。先ほども企画財政部長がおっしゃられたように、これから市長なり、市民の総意によって徐々に金額というか、財源が変わっていくとも申されました。先ほど市長が、安易にその借金を重ねるとか、これは行政として事業を行う場合はやっぱり起債という、特に合併特例債とか、先ほど言いました財政特別債ですか、そういうことを利用するというのは、これは言うたらルールなんですよね。だから、安易に無駄なものを、前から言われてます無駄な箱物を建てるために使わな損やというようなことでの、これは無駄なことではないかと思いますけど、これはやはり必要な起債は起債として、私は市民にお示しをするべきではないかと思っております。  先ほども当面は改修していくということでございますが、これ、観光施設に将来、集客施設にする場合、これは15億以上恐らくかかるんではないかと思います。それから、市長さんも、ほかにどっか場所があれば、いいところへ新築されるには、いい施設があれば直す、そして5支所もそれぞれ直していって使う、こういうことも恐らく選択肢の中にあろうかと思います。  特に、支所長、ずらっと並んでおられますけど、やっぱり私も5支所を回らせていただきました。やはり今後使おうとすれば、やはり阿山支所は一番今現在、産業建設がお使いいただいておりますが、伊賀支所はほとんど改修もできないような状態やと、青山支所もある程度元入れせないかんと、そんなこともお聞かせをいただきました。  大山田も私も1年3カ月、4カ月勤めさせていただきまして、そこもやっぱりかなり老朽化をしています。特に島ヶ原につきましては、耐震はあるらしいですけども、こんな床が斜めになってるところで職員の方はお仕事されてるんですね。これ、事実なんです。市長さんもお気づきかどうかわかりませんけど、この辺を例えば改修して将来使っていくことになれば莫大な経費が必要であると、私はそのように考えております。当然、使うことになれば職員も要りますし、維持管理経費も必要であるわけであります。そんなことを考えますと、市長さんが言っておられる、無駄な財政運営にはなりませんか、お答えください。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  支所機能を充実するということと、支所の建物をどうするということは別というふうにお考えをいただいたほうがよいかなと思います。場合によっては、支所というのは既存のところに引っ越していくというようなこともあるでしょうし、あるいは改修をして使うという選択肢もあると思います。それは個々の問題になろうかと思います。  支所の規模、権限というのは、これからいろいろと事務形態のあり方も含め、市政のあり方も含めて検討していく中でおのずと出てくるわけでありますけども、基本的に私は今までよりもコンパクトで、そして充実した財政基盤を持ったものにしていきたいというふうに考えております。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  それから、いつも市長は、市民目線で市民とともに行政を行っていかれるということも申されております。前市長は、新庁舎建設事業にかかわりましては、ここの場所で新築ということで各地区に積極的に説明会を行われまして理解を求めていただいておりまして、そこで一定の理解を得たとの判断をされたわけであります。岡本市長は、民意が反映されていないとのお考えですから、先ほど申されたように、選択肢をお持ちになられて、やはりすべての地域を対象に説明をしに行っていただかねばなりません。きのうの御答弁では、25年度中に実施をしたいということでございました。これも結構なことでございますけれども、今現在ではやはり市民の皆さんに大山田支所、それから阿山支所に別れて、ましてやふれあいプラザもあるわけでございますから、それは、今はやはり市民の皆さんは不便を感じられてあるわけであります。それはいずれ、近くここに建つであろうということから、御不便をかけておるけど我慢をしていただいてあるわけですから、ぜひ市長さんにはスピード感を持って説明に行っていただいて、ぜひ市民の民意を酌んでいただきたいと思うわけであります。  先ほども支所のあり方が出ました。岡本市長さんは充実をしていく必要であって充実をしていく、私もそのように思わせていただいておりますけれども、前市長は住民自治協議会が熟成すれば支所機能も廃止も考えられると、そのようなことも申しておられました。  私も、先ほど申し上げたように、合併8年前でございますけれども、支所勤務をさせていただいたことがございます。当時は村町そのままの、言うたら課で、あと人事交流的な、当初あったわけでございますが、今はかなり縮小もされてやっていただいてるということは皆さんも御承知のことでありますけれども。  今、38の地区市民センターがこの伊賀市に整備をされました。地区市民センターは御承知のように、本当に地域の真ん中といいますか、身近にあるわけであります。  これは社会教育の場所であり、行政の窓口であります。ですから、地域の要望や必要課題がつぶさに把握できるわけであります。今、5支所には100人近い職員だと思います。次長さん級以下の職員がおられるわけであります。旧上野市の地区市民センターにおいては、昭和の合併以後、事務連絡所としてやっておりました。約半世紀ぐらいですやろか、職員がおられて、そしては今は嘱託職員3名でやっておられるわけでありますけれども、私は旧上野支所は別としても、この旧町村部の地区市民センターにベテランの職員を配置をしていただいたほうが、より効率的であり市民の皆さんにとっても大変利便性にとんだやり方ではないのかなと、そのように思わせていただいておりまして、伊賀市の一体化も進むかもわかりませんし、先ほど申し上げたように人件費、それから支所の維持管理経費、改修費も含めて大幅に軽減ができるんではないかと私は考えておりますが、市長さんのお考え、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(北出忠良君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  その関係性については、これから事務形態というようなこと、あるいは市政の部局のあり方ということもあわせ、そしてまたどのような機能分担ができるのか、あるいはできないのかということも含めて、しっかりと検討していく中で結果が出てくるだろうというふうに思っております。 ○議長(北出忠良君)  生中正嗣君。 ○1番(生中正嗣君)  どうもありがとうございます。前向きといいますか、大いに私、市長さんに御期待をさせていただきたいと思うわけであります。  何度も申し上げましたように、何年もの歳月をかけて議論に議論を重ねて現在地に新築という結論に達したことは、これは市民の皆さん、きょうテレビを見ていただいている皆さんも十分御承知のことであります。そして、さらに高齢化が進む中で、やはりここは公共交通機関の拠点でありまして、伊賀市の行政、商業の中心であります。  やっぱり現在の場所に、城下町にふさわしい耐震とユニバーサルデザインに配慮した新庁舎の、私は早期建設を強く要望いたしまして、きょうは大ざっぱでございますけれども、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(北出忠良君)  これをもって生中正嗣君の質問を終了します。  お諮りします。市政一般質問は、本日はこの程度にとどめ、あすに延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北出忠良君)  御異議なしと認めます。よって、そのように取り扱います。  なお、あす12月13日の本会議の開議時刻は午前10時とします。  本日はこれをもって延会します。御苦労さまでした。             (午後 3時16分 延会)             ─────────────...